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Tag [オススメ] 2009.05.09
flat2.jpg青桐ナツ「flat」(1)


「あれ なんかすごいキラキラしてない……?」
「先輩が好きなのね」
「なんて雄弁な表情!しゃべんないのに!!」



■2巻発売しましたよ。
 超マイペースな高校生・平介。遅刻は日常茶飯事で、お菓子が好き。何事にも動じず、日々を送っていた彼を少し揺らしたのは、従弟の秋。まだ小学校に上がる前なのに、超忍耐児の秋は、何故だか平介に懐いてしまい、平介は以降頻繁に面倒を見ることになる。平介が子供の面倒?ありえない。周囲の面々はそんなことを言うが、意外と二人の相性は良いようで…!?

 歳の差凸凹コンビのゆったりハートフルシリーズです。完全な日常系のお話で、メインとなるのが気分屋で超マイペースな高校生・平介と、超忍耐幼児・秋のふたり。決して面倒見が良い方ではないのに、何故だか平介に懐く秋。基本与えない平介と、基本求めない秋の、不思議と心地よく、温かい関係を、周囲の面々を絡ませつつ描いていきます。とにかく雰囲気が良い作品。


flat.jpg
寡黙ですが、その雄弁な表情で感情がダイレクトに伝わってきます。なんだかんだでこの作品は秋くんありきですね。


 主人公は平介ってことで良いのかな。家での様子だけでなく、学校での友達付き合いについての様子も描かれます。男3人でいつも行動していて、なにかとマイペースな平介に振り回される2人。底抜けに明るい佐藤くんと、ちょっとクールな鈴木くん。名前は平凡ですが、結構いい味出してます。この友達との関係だけを抜き取ると、堀田きいちの「君と僕。」に似てるかもしれません。男たちのゆるい日常ということで。まぁ「君と僕。」の方がより、キャラが作られた感じ(腐女子向け意識)が強い印象ですが。そんな面々の中に、秋を投入し、話の幅を広げます。さらに秋の両親も頻繁に登場。結果的に、高校生、幼稚園児、大人と、3世代がバランス良く交わりあい話を形成。閉じた関係でないので、なんでもない話でも、展開に広がりが出ます。世代ミックスって、日常系のお話では結構重要な要素だと思っているのですが、どうなんでしょう。

 この作品の魅力を表すとしたら、やっぱり「雰囲気」とか「空気感」という言葉が一番最適なんでしょうね。登場人物すべてが、キャラだけどキャラじゃないというか。自然な感じとでも言いましょうか。ネームも必要最低限といった感じで、肩肘張らずに読み進めることが出来ます。変な表現ですが、「心地よい風」が吹いているような、そんな作品です。


【オトコ向け度:☆☆☆  】
→女性ウケが良さそうな作品ですが、男性でも余裕でいけると思います。日常系がお好きな方は是非。
【私的お薦め度:☆☆☆☆☆】
→とにかく空気感が良いです。秋くんの可愛さがハンパない。けれど決して甘くならないのが、この作品の良いところ。ハートフルですが、話のカロリーは低め。オススメです。


作品DATA
■著者:青桐ナツ
■出版社:マッグガーデン
■レーベル:BLADE COMICS Aavarus
■掲載誌:コミックブレイドアヴァルス('08年2月号~連載中)
■既刊2巻
■価格:各571円+税

■購入する→Amazonbk1

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
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王国の子
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2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




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有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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