
誰にも飼われるな。
誰にも繋がれるな。
誰にも心を許すな。
■3巻発売しました。
超A級の殺し屋たちが集うギルド“タナトス”。そこには殺し屋番付というシステムがあり、上位10人は“番狗”と呼ばれる。その中の、No.5にいるのがトネリコ。まだ少年の彼は、自らの運命を変えるため、ただひたすらNo.1を目指す。10年前、自分の家族を目の前で殺した、No.1の殺し屋・テキライに復讐するため…
殺し屋の少年の、悲しき復讐劇を描いたファンタジーです。殺し屋ギルド“タナトス”でNo.5のトネリコ。その歳にも関わらず、殺しの腕は超一流。そんな彼の目的はただ一つ。10年前に家族を殺したNo.1・テキライへの復讐を果たし、10年前に失ったあの日々を、もう一度取り戻すこと。しかし、テキライとの差は天と地をも越えるほどある。それでも越えたい、越えなくてはならない。

No.1テキライ。その実力ゆえ、登場する時は必ずと言っていいほど大ゴマ。
No.1になり、ターゲットを殺した数が9999人に達したとき、全知全能の力が授けられるそうです。これはこの世界に存在する、神の世界「アスガルズ」からの導きによるもの。そのためトネリコの願いは、テキライへの復讐だけでなく、失った日々を取り戻すって所までいっているのでしょう。しかしそこまでの道のりは非常に険しい。精一杯がんばっている現時点でも5番手。上には絶対的な存在のテキライの他に、一癖も二癖もある殺し屋たちが軒を連ねています。
単純に殺し屋として成り上がるのではなく、復讐というスパイスを入れることで話を盛り上げます。その提示が早い段階でなされるので、とっても分かりやすく、読みやすいです。まぁ設定自体はありきたりで、これ以上の広がりも無さそうですが。
【オトコ向け度:☆ 】
→オタ女子向けのファンタジー。男性でも読めますが、わざわざ読まんでもという感じですかね。
【私的お薦め度:☆☆ 】
→設定がスッキリしていて親切。読みやすいです。ただ目新しさがあるわけではないので、キャラにイレこめないと退屈に感じるかもしれません。
作品DATA
■著者:椿カヲリ
■出版社:マッグガーデン
■レーベル:BLADE COMIC avarus
■掲載誌:コミックブレイドアヴァルス('07年12月号~連載中)
■既刊3巻
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