
だからねえ たっくん
いつか巣立つその日まで
どうかたっくんの1番でいさせてね
■6巻発売しました。
向田早希24歳。4歳の息子たっくんに恋するバカ親です。親子3人、のほほんとした幸せな毎日が続くのかと思っていたら、なんと旦那さんが海外転勤!?思わぬ形で息子と二人暮らしすることになってしまいました。怒られたり、びっくりしたり、泣かれちゃったり、色々大変なことはあるけれど、やっぱりたっくんが大好きですっ!
愛する息子・たっくん(4歳)との、バカップルな毎日を描いた子育てコメディーです。旦那の海外転勤が決まり、子育てのすべてを自分がすることになったヒロイン・早希。それまでと違い、休日の遊び相手までも自分がすることになるので、それはもう大変。けれども持ち前の特大の愛情で、それを乗り越えます。その様子は、一言でいうと「バカ親」。それは本人も自覚していますが、やはり息子はカワイイ。そんな息子も、やっぱりお母さんが大好き。いつでもどこでもラブラブなふたりの毎日を、面白おかしく描いていきます。

この一言があるから、親はどうしようもなく子供に愛情を注いでしまうのです。幸せなことです。
読んでいる限り、完全なバカ親なのですが、他人様に迷惑をかけているわけでもないし、まだ息子も4歳ということで、問題はないのか。いや、むしろコレが標準なのかもしれませんね、程度の差こそあれ。読んだ人の中には、「こりゃ将来この子はマザコンになるぞ…」なんて思う人もいるかもしれませんが、4歳児でこれならカワイイじゃないですか。ってかマザコンは、子供が親離れできないというよりも、親が子離れできないことに問題があるような気もするので、危惧すべきは奥さんの将来?
子供はカワイイとは思いますが、ここまで愛情を注げるかと言われると。正直わかりません。たぶんこういう気持ちって、本当に親になってみないと分からないものなのでしょうね。親になるなんて、ましてやマザコンなんて絶対ありえないって言ってた友人が、いざ結婚して子供生んでみたら、見違えるようなバカ親(良い意味でね)になっていたりしたので、こればっかりは。男性に受け入れられている子育てものといえば、最近だと「うさぎドロップ」(→レビュー)や「マイガール」がありますが、あちらが温かくもさっぱりとした関係を描いているのに対して、こちらは激甘な関係を描いており、男性が受け入れるにはハードルが高いのかな、という印象。
【オトコ向け度:☆ 】
→こんなパパになって…みたいか?男性には向かない気がします。
【私的お薦め度:☆☆☆ 】
→ここまで吹っ切れられると逆に楽しいですね。微笑ましい親ばかコメディになっています。
作品DATA
■著者:森尾理奈
■出版社:講談社
■レーベル:KCデザート
■掲載誌:デザート(平成18年7月号~連載中)
■既刊6巻
■購入する→Amazon