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2009.05.21
07221197.jpgこうち楓「LOVE SO LIFE」(1)


何気ない日常も
大好きな人とならば
何よりも大切な 宝物になる



■施設で育った高校生・中村詩春の将来の夢は、保育士さん。今は夢を叶えるために、保育所でアルバイト三昧。忙しくも楽しい毎日を送ってたが、2歳の双子の茜と葵によって状況は一変することになる。茜と葵は人見知りが激しく、保護者でTV局の爽やかアナウンサー・松永政ニも手を焼いていた。そんな2人を見事にあやし、なつかれている詩歌を見て松永さんは「是非ベビーシッターになって欲しい」とお願い。その日から詩歌は、ベビーシッターとしてアルバイトをすることになるのだが…!?

 施設育ち・保育士志望のヒロインと爽やか局アナ、そしてやんちゃな双子が織り成す、明るく優しい日常風景を描いていきます。保護者となっている局アナの松永さん。実は双子の親ではなく、兄の子供を預かっているだけという状況。故に2人の扱いに悪戦苦闘。最後は保育所アルバイトの詩春を頼る事にします。兄が嫁に先立たれたショックで、子供残して失踪って設定は少々強引な気も。ま、じきに気にならなくなるか。いわゆる疑似家族もので、話はホームコメディ的な要素が強いです。よってコレといった物語展開はないのですが、そうした中に見えてくる、ちょっとした関係の変化みたいなものを楽しめれば良いのかな、と。


LOVE SO LIFE
合鍵もらってもこの反応。でも設定的にはこの反応でOKだからなぁ。上手いよなぁ。


 ヒロイン詩春が最終的にどの枠に収まるのか、というのはちょっと興味深い。双子に取っての母、もしくは面倒見のよい姉、そして松永さんにとっての妻(恋人)と、現時点でこの3つの役割が見え隠れ。物語的に、今後は恋愛方面を動かしていく事になると思うのですが、そうなると母や姉としての役割とのバランスが重要に。とはいえ松永さん自身も父親ではないわけで、そういう意味ではこの話の中で家族的役割なんて枠を持ち出すのは意味のない事なのかもしれませんね。

 子育てものや疑似家族ものの作品は多くあるのですが、これはどちらかと言うとフィクション色が強く出た作品。リアルなフィクションを描こうというのではなく、女の子が憧れそうな、ある種ファンタジー的なお話になっています。とはいえ最終的に持っていくところは、日常にありふれる、優しい気持ち・絆の部分だったりするので、感じる気持ちは同じ。新人さんということですが、この出来は上々。先々が楽しみですね。


【オトコ向け度:☆☆   】
→明るく楽しい話が好きな方は。基本は女子向けだと思います。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→小学館でこのレベルで出してきたら間違いなくオススメ。とはいえ白泉社の新人さんは皆さんレベルが高いですからね、新人補正はかけないで評価してみました。


作品DATA
■著者:こうち楓
■出版社:白泉社
■レーベル:花とゆめCOMICS
■掲載誌:ザ花とゆめ(平成20年5月25日〜連載中)
■既刊1巻
■価格:400円+税

■購入する→Amazonbk1


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