このエントリーをはてなブックマークに追加
2009.05.28
motekawahapiness.jpg青木光恵「モテかわ★ハピネス」(1)


私もね「自分が出来る表現」って何かな?っていつも考えてるの
今やってるモデルの仕事は通過点でしかなくって
夢に向かって今も努力中だよ!!



■3巻発売してます。
 河合モネ(24)高校生の時にスカウトされてモデルデビュー。当時から完成されたそのプロポーションで、「モテ系」モデルのカリスマとして人気を誇っている。そんな彼女にはある夢があった。それは、モデルとしてパリコレ・・・ではなく、少女漫画家デビューすること!その夢を叶えるため、モデルの仕事をしながら日夜マンガを描き、投稿と持ち込みの日々…。果たして姫野りりあん(モネのPN)デビューの日は訪れるのか!?

 少女漫画家を目指すカリスマモデルの日常を描いたコメディです。カリスマモデルとして絶大な支持を受けながらも、あまりその仕事には興味がないモネ。興味があるのは少女マンガと、グラビアアイドルの相田蝶子。そのためイケメンアイドルがアプローチをしてきても、華麗にスルーします。しかし、だからこそ惹かれる輩が出てくるもの。人気急上昇中のアイドルグループ・ヒーローファイブの弘兼潤もそんな1人。しかしそんじょそこらの女の子とは違うモネには、なかなか振り向いてもらえません。なんというか、とにかく非常にさっぱりした性格のヒロインです。


モテカワ★ハピネス
この絵、誰が描いてるんでしょうか。青木さん?こういう絵って逆に描くのが難しそう。


 主要登場人物は5人。まずはヒロインのモネ。そして、彼女に不覚にも恋をしてしまったアイドル弘兼潤くん。潤くんと同じグループで、妙にモネと気が合う、クールで硬派なヒロト。プータローだけどやけにモテるモネの兄・誠実。そして、舞台女優志望ながらグラビアアイドルをさせられている相田蝶子。基本はこの5人で、芸能界とその舞台裏を中心にラブ要素ありのコメディが展開されます。そこに漫画界から、編集の多田さんというキャラが投入され、話を広げます。真剣に芸能界を描こうとかいう気は全くなく、芸能界というのもあくまでネタ。認識的には「りぼん」とか「なかよし」クラスのユルさ。まぁ異端児・モネと、彼女に振り回される面々を描ければOKなので、良いのでしょう。とにかく勢いとキャラを楽しみましょうという作品です。


【オトコ向け度:☆    】
→潤くんの気持ちはわからんでもないが、作品が作品だけにねぇ。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→勢いがあって面白いんです。ただ1000円近く払ってまで読み続けるとなるとどうだろう。青木光恵さんのファンであれば問題無いんでしょうが。


作品DATA
■著者:青木光恵
■出版社:祥伝社
■レーベル:FEELコミックス
■掲載誌:フィール・ヤング(2006年1月号~連載中)
■既刊3巻

■購入する→Amazonbk1


カテゴリ「フィール・ヤング」コメント (0)トラックバック(0)TOP▲
コメント


管理者にだけ表示を許可する

この記事にトラックバック
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
タグカテゴリ
月別アーカイブ
リンク
プロフィール

Author:いづき
20代男、Macユーザー。野球はヤクルト、NBAはマジックが好きです。

文章のご依頼など、大事なお話は下記メールアドレスへお願い致します。


■Twitter
@k_iduki

■Mail
k.iduki1791@gmail.com
※クリックでメール作成
RSSフィード
▽最新記事のRSSを購読

a_m.jpg
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Power Push
2012年オススメはコチラ→2012年オススメ作品集


かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。