
もしかしたら…
私はお前の術にかかっているのかもしれない…
でも今は…
それに溺れてしまってもかまわないんだ…
■新米巫女・美依子。霊感は全くないが、父のような宮司になりたいと、日々精進している。そんなある日、友人の嘘を真に受けて、学校一のイケメン・神楽の除霊を執り行う。すると突然神楽が小さくなってしまった。全く予想だにしない事態に、慌てふためく美依子。何でも神楽は本当に妖怪だったらしく、美依子の呪文によって小さくなってしまったらしい。神楽は妖力最強の淫魔。力の均衡が崩れてしまったため、今後次々、美依子と神楽を狙って妖怪達が集まってくるという。不本意ながらも、お互い協力しながら立ち向かうことにしたが…!?
キュートで不埒な妖魔譚という触込みです。新米巫女と、小さくされた最強妖魔の恋を描いたファンタジー。作者の新條まゆさんといえば、「快感フレーズ」で有名です。「ふしぎ遊戯」の渡瀬悠宇と共に、少コミの黄金期を支えました。そして同時に、少コミのエロ路線を決定付けた一人でもあります。編集部との諍いによって小学館を離れ、現在はフリーとなり集英社と角川書店で執筆中。雷句誠と少年サンデーの訴訟問題の際に登場し、小学館の編集部と漫画家の内情を暴露し話題になりましたね。また可愛い漫画家のひとりとしても有名。ってなぜか作者紹介になってました。一応「もうHなマンガは描きたくない」という発言をしているんですが、移籍後もそれなりにエロネタは仕込んできます。ただあからさまじゃなくなったという感じ。これは新條さんの意向なのか、編集サイドの意向なのか…

アウトー!!これでマーガレット連載ですって…!?
神楽を元のサイズに戻すことも可能なのですが、淫魔(女性に触れることでパワーアップする)なのでそのままにしておくのはあまりにも危険。というわけで普段は小さくしています。また基本ふたりは一緒に行動。神楽は美依子からパワーを貰わないと力を発揮できず、美依子も神楽に触れていないと、妖怪を視ることができないからです。エロシーンは夢の中で。淫魔は他人の夢に入ることも可能で、そこでのXXXでもパワーを得ることが出来ます。しかし女性の側は、目を覚ますとそのことを忘れてしまうので、問題ナッシング。この設定はレーベルを考えるとお上手。
ありきたりといえばありきたりなのですが、そこは実績のある作家さんらしく、上手いこと展開させ、しっかり楽しめるように作ってきます。美依子もカワイイですよね。今後はやっぱりハーレム展開なのでしょうか。
【オトコ向け度:☆ 】
→新條まゆさんですよ、と。これでもう十分でしょう。
【私的お薦め度:☆☆☆ 】
→場所は変わっても、腐向けの作風は変わらず。そりゃそうか。
作品DATA
■著者:新條まゆ
■出版社:集英社
■レーベル:マーガレットコミックス
■掲載誌:マーガレット(平成20年No.16~連載中)
■既刊1巻
■価格:400円+税
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