
あぁ…
やっぱり
友達っていいなぁ
■11巻発売しました。
転勤家族で、いままで転校を繰り返していたひな。しかしそんな生活ももう終わり。ついに1カ所に腰を据えて、同じ学校に通い続けることが出来るようになったのだ。友達、恋人…新しい学校生活に胸躍らせて転入した特Aクラスは、何故か男子だけ。ひなの学年は、あろうことか成績優秀者に男子が集中しているのだとか。おまけに、特Aクラスでも変わり者揃いの仲良し5人組に気に入られてしまい…!?
特Aクラスの仲良し変わり者5人組とのハチャメチャな学園生活を描いたコメディです。グループのリーダー格は、学年主席の清水トシ。その容姿と、当たり障りない人付き合いの上手さから、女子にモテモテ。そんな彼に目をつけられてしまったひな。いや、目をつけたと言うよりも、一目惚れしてしまったわけですが…。そんなこんなで5人組と一緒に過ごすようになり、ハチャメチャな学園生活を送るようになります。それは5人組のせいというよりも、学校がかなり変わっていて、イベント供給は基本学校サイドからという図式になっております。設定的にはありえないのですが、キャラ達が自発的に起こさないからこそ、ある意味自然にイベントを楽しめるという効果があるんじゃないでしょうか。

バカばっか。だからこそ楽しい。
このテの作品はどのレーベルにもありますね。確実にポイントを稼げるスタイルで、一旦はめてしまえば長期も狙える。この作品もそんな中の一つ。はじめは読切りとして描かれましたが、気づけば11巻です。その間に何があるってわけでもないのですが、楽しく読めてしまうという。ファイブの面々ですが、なんとなく「悪魔で候」に出てくるアホ軍団(猛の友達達ね)とイメージが被ります。こっちはもっとぶっ飛んでますけど。ステータスではなく、キャラを売りにする感じが好き。この面々と送る学園生活はさぞ楽しいでしょうね。
逆ハーレム状態ですが、全員がアプローチかけたりって状況にはなりません。というか全員良い意味で色気がないです。ヒロインのひなも、アイドルというよりは、マスコット的な扱いがされるので、見ていていやらしさが無い。そこもまた楽しみやすい要素のひとつになっているのかもしれません。
Amazon見てたら結構酷評が目立ちますね。うーん、このぶっ飛び感と淡白さ(方向が定まらない故の)が逆に良いと思うのですが、受け手によってはそれが決定的にダメなのか。確かに本棚に並べて、という感じではないかもしれませんが、トイレに置いておいて楽しむみたいな魅力があると思うんですがね、ってわかりにくい例えになってしまった。
【オトコ向け度:☆☆☆ 】
→読みやすいんじゃないでしょうか。5人組への親しみやすさは異常。
【私的お薦め度:☆☆☆ 】
→このテの作品は今までもいくつかご紹介してきましたが、結局レーベル的な好みになるのかもしれません。オススメにはしませんが、私はこの設定&キャラは好き。
作品DATA
■著者:ふるかわしおり
■出版社:集英社
■レーベル:マーガレットコミックス
■掲載誌:別冊マーガレット(平成16年2月号~連載中)
■既刊11巻
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