
デイ・クラスの普通の生徒は知らない
ナイト・クラスの全員が吸血鬼なのだと
そして
私は知らなかった…
他にもまだ秘密があるということを
■10巻発売しました。
名門・黒主学園には、昼間に授業を受けるデイ・クラスと、夜間に授業を受けるナイト・クラスという二部のコースがある。ナイト・クラスの生徒達はそろいも揃ってみな美形で、かつエリート。そんな彼らにはある秘密が
吸血鬼学園マンガってなんじゃそりゃ。舞台は学校ですが、本筋は吸血鬼とそれを巡る、正統派ファンタジーだと思ってください。ヒロインは、普通科で学園守護係をしている優姫。5歳の時に吸血鬼に襲われそうになったところを、別の吸血鬼に助けられ、学園の理事長に引き取られ今に至ります。そんな彼女の相棒(?)が、同じく守護係をしている零。彼もまた吸血鬼に襲われた経験を持つ人間で、理事長に育てられました。共に吸血鬼について知っているため、守護係に抜擢。ナイト・クラスの秘密を守るため、日夜活動し続けます。

重苦しい雰囲気の多い中、思い切っておちゃらけてくれる理事長の存在は大きい。
かなり設定が入り組んでおり、簡単に状況を理解できる作品ではありません。最初は、吸血鬼に囲まれててんやわんやする人間の女の子のラブコメみたいな話かと思っていたのですが、そういった甘さは一切ありませんでした。ヒロイン&零には、吸血鬼に関するある設定がされており、後半になってその全貌が明らかになってきます。タイトルに「ヴァンパイア」とあるように、がっつり吸血鬼についてのお話が展開。白泉社のファンタジーは、ファンシーなものとお耽美な匂いのする作品にわかれるのですが、この作品は完全に後者。確実な読み応えと共に、読者を限定するクセの強さが出ています。
【オトコ向け度:☆ 】
→どうだろう、女の子のためのファンタジーって感じがします。
【私的お薦め度:☆☆ 】
→アニメ化もしてるので、一定以上の出来にあるのでしょうが、個人的に血が苦手でして…。
作品DATA
■著者:樋野まつり
■出版社:白泉社
■レーベル:花とゆめCOMICS
■掲載誌:LaLa(平成17年1月号~連載中)
■既刊10巻
■購入する→Amazon