このエントリーをはてなブックマークに追加
--.--.--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリスポンサー広告||TOP▲
このエントリーをはてなブックマークに追加
Tag [続刊レビュー] 2009.06.13
作品紹介はこちら→岩本ナオ「町でうわさの天狗の子」


07222781.jpg岩本ナオ「町でうわさの天狗の子」(4)


いくらでも
いくらでも
涙があふれた
まるで6月の雨みたいに



■4巻発売しました。
 幼なじみの瞬ちゃんが、しばらくの間修行で京都に行くことを知った秋姫。寂しいけれど、心置きなく京都に行ってもらうため、瞬ちゃんに頼らずに頑張ろうとするが、なかなかうまくいかない。そんなある日、タケルくんからさらにショックな言葉を聞かされてしまい   

ちょっとネタバレ多めな気がするのでセーブしました
それでも良いって方はどうぞ
■秋姫、タケルくん、瞬ちゃんの、微妙な3角関係に動きが。普段頼りなくて、何考えてるかわからないタケルくんですが、ちゃーんと男の子だったってことですね。瞬ちゃんと秋姫の関係からどんどん崩れるのかと思いきや、背中を押すきっかけはそこですか…。確かにこの気持ちはわからんでもないです。だって男なら、恋人に頼られたいですもの。例え自分のほうが適していて、気遣いからきた行為だとしても、そこは男を立てませんか?と。この辺の男心を理解できるのが、イイ女ってもんよ。なんて書こうかと思ったのですが、秋姫の場合は怪力という特殊能力があるわけだからなぁ…。そもそも秋姫としては、「こんな自分(天狗の娘)を理解してくれて付き合ってくれてる」って認識があるわけだから、重たいものを持つことは当たり前のことで、気遣いのベクトルは当然そっちに行きますよね。だってそういう関係性(自分が重い物持って、タケルくんが軽いもの持つ)が前提なんだと思ってるんだもの。だとしたらタケルくん、もうちょっと秋姫のこと汲んでやって。なんて言いたくなりますが、彼は彼でまだ高校生ですし、男らしくないことにコンプレックスを持っているので、この措置はやっぱりキツかったのか。でも瞬はそんな秋姫に対してとっても男らしい(?)ですし、タケルくんとしてはその辺からも違和感やストレスを感じたんでしょうかね。どちらも責めるにはかわいそう、仕方がないことなんです。
 
 同時に今回は友情描写が良かった。金ちゃん、あんた最高だよ!いいよね、友達って。こんな素敵な友達がいる秋姫は、本当に幸せ者ですよ。彼女達がいたからこそ、その切なさが際立つ。こんな作風ですが、2重3重で感情に訴えかけてくる岩本先生はホントスゴイですね。
 
 また今回は秋姫の料理シーンが。父親のためにカレーを作るのですが、こんな感じに。


町でうわさの天狗の子1
可愛らしく切られた人参に対して、ワイルドすぎるジャガイモ。

 人参を切ったのは瞬ですが、指示したのは秋姫。なんで人参はそこまで配慮(星やハート型にしたらきっとパパが喜ぶ)できたのに、ジャガイモはこんななんでしょう…。このアンバランスさが、いかにも秋姫らしい。天狗と乙女の同居をカレーで表して…なんてことはないか。で、これを見て思い出したのがこちら。


豪快料理の山田さん
「ハチミツとクローバー」山田さん。


 なんとなく似てませんか?秋姫と山田さん。いやー素敵です。でも現実では、料理のできる人のほうが良いです。ま、自分が料理できればいいんでしょうが、苦手なもので。

 また今回は、花火大会というイベントが用意され、松中さん(メガネの子)と赤沢さん(美人)の恋にも多少の進展が。つーか個人的に気になるのがマドンナ赤沢さんですよ。思わずキツネの三郎坊に恋してしまった赤沢さん、何度か会うものの、なかなか認識してもらえず切ない想いを抱え続けております。そして転がり込んできた、花火大会のお話。瞬くんを誘えば、もしかしたら三郎坊もついてくるかもしれない。そんな僅かな望みに懸け、秋姫に瞬を誘ってもらう赤沢さん、可愛すぎます。そしてお祭り当日…


町でうわさの天狗の子4匂いが違うだって!?

 匂いが違うって、わざわざ今日のために香水とか付けてきたってことですよ!?可愛いじゃないですか。(追記:単純にシャンプー変わってたらしいですね、ヤマカムさんで解説されてました、いやあ読み込みが足りない…反省です)それでもなかなか相手にしてもらえないのが、悲しいところなんですが、それにむくれる赤沢さんもまた可愛い。多少ツンデレの気アリ?しかしこの恋は秋姫以上に難しくなりそうですね。さてどうなることやら…。
 
 そして松中さんもその想いをハッキリと口に出しました(秋姫にだけど)。

町でうわさの天狗の子3松中さんの想い。

 この潔い感じがいかにも松中さんらしくて良いですよね。で、このあと憧れの先輩と一緒になるのですが、花火ではなく先輩の顔ばかり追いかけ続けてしまうあたり、実に微笑ましい。

 5巻では文化祭というイベントが。ここで一番動きそうなのは松中さんだと思うんですが、どうなんでしょ。さすがに赤沢さんと三郎坊に動きがあるなんてことは考えにくい。しかし4巻は恋愛色の強い内容だった。読んだ後に表紙を見ると、なんだかすごく青春の匂いを感じることができます。この表紙は秀逸ですよ。5巻も楽しみです。

 また今回もあとがきがすごく面白いです。ここまで感謝と後ろ向きな心で満たされたあとがきもそうない気が。最後の質問とかどうなの?
 
 
Q.漫画のキャラにちゃん付けしてる自分がちょっとキモイです
A.私のほうが断然キモいんで大丈夫です。そのぐらいなら


 ちょっと(笑)


■購入する→Amazonbk1

カテゴリ「flowers」コメント (0)トラックバック(0)TOP▲
コメント


管理者にだけ表示を許可する

この記事にトラックバック
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
タグカテゴリ
月別アーカイブ
リンク
プロフィール

Author:いづき
20代男、Macユーザー。野球はヤクルト、NBAはマジックが好きです。

文章のご依頼など、大事なお話は下記メールアドレスへお願い致します。


■Twitter
@k_iduki

■Mail
k.iduki1791@gmail.com
※クリックでメール作成
RSSフィード
▽最新記事のRSSを購読

a_m.jpg
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Power Push
2012年オススメはコチラ→2012年オススメ作品集


かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。