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Tag [オススメ] 2009.06.23
07178782.jpgサカモトミク「とらわれごっこ」(1)


   さあ、
「とらわれごっこ」をもう一度。



■4巻発売しました。
 189センチの高身長に加え、体格も良く強面で学校中から恐れられている小熊くんと、147センチで学校一の低身長な大熊さん。ある日大熊さんが、ちょっとした拍子に小熊くんのカバンに牛乳をぶちまけてしまう。カバンの中身は、なぜか着物。彼曰く、付加価値がついて数十万だとか…。「責任取ってもらおうか」その一言と共に、大熊さんは小熊くんにとらわれてしまう。果たして何をされるのやら…。恐怖におののく彼女が連れて行かれた先は、なぜかアンティーク着物のお店「こぐまや」で…!?

 実は小熊くんは、このアンティーク着物の店の倅(彼の祖母が経営しているので、正確には孫)で、この牛乳事件をきっかけに、大熊さんに店で働いてもらおうとした、というのが事の真相。低身長で若干寸胴の彼女は、着物を着せるのにうってつけの存在なんだとか。アルバイトを通して大熊さんは、学校で恐れられている小熊くんの、意外と真面目で可愛らしい性格を見出し、距離を縮めていきます。元々読み切り用に描かれていたと思うのですが、それもあって1話目で二人はカップルに。以降のお話は、くっついた後の二人の関係についてや、怖いと誤解されている小熊くんをクラスに馴染ませるといった方向に進んでいきます。


とらわれごっこ
1話目でカップル成立。段差を使っても、まだ見上げなくてはならないほどの身長差が、なんとも素敵じゃないですか。


 少女マンガのみならず、恋愛が描かれる作品の楽しみ方としては、どちらかの視点に立って、感情移入しながらという方式が主だと思うのですが、その他の楽しみ方として、完全な第3者視点でニヤニヤするという楽しみ方もあります。この「とらわれごっこ」は、どちらかというと、後者で楽しめるような作品じゃないでしょうか。とにかく初々しい二人のやりとりを、親とか兄姉的な目線で見てニヤニヤする、と。ホント「お前ら中学生か!!」という感じのプラトニックさ。

 バイト先が着物屋と言うことで、着物や浴衣のシーンがとっても多いです。個人的に着物や浴衣は大好物。浴衣で花火デートなんて言ったら、青春ストライクすぎて困ってしまいます。


【オトコ向け度:☆☆☆  】
→楽しげなラブコメということで。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→この二人だからこそ成り立つやり取りってものが拝めるのは、なかなか貴重なのかもしれません。マンネリ懸念はあるものの、そこまで長引かせることもないでしょうし、おすすめで。

■作者他作品レビュー
サカモトミク「愛のもとに集え」

作品DATA
■著者:サカモトミク
■出版社:白泉社
■レーベル:花とゆめCOMICS
■掲載誌:ザ花とゆめ(平成18年4月1日号~連載中)
■既刊4巻

■購入する→Amazonbk1

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




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いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
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売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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