
みなさんこんばんは
我が家には…
ちょっとユニークな同居人がいます
■日々真面目に生きてきた雪野由紀子17歳の前に、轟音と共に現れたのは、デヴィッド・ボウイ似の宇宙人。どうやら弟が仕掛けた「星と交信する印」に引き寄せられてしまい、墜落した衝撃で宇宙船が壊れてしまったらしい。「宇宙船が直るまでここにいていいかい?」という突拍子もない発言に対し、「いいよ!」と即答する馬鹿な弟。結局本当に、宇宙人・マメオが居座るようになってしまった。日々平穏に暮らすことだけが願いだった由紀子の毎日は、彼の登場によって一変して…!?
帯には「これが少女漫画の新しい世界だ!!」とのフレーズが。集英社の女性向け漫画誌8誌合同開催の新人グランプリ「金のティアラ賞」の初代グランプリ作品です。その賞金はなんと500万円。金ぴかの帯に並ぶのは、集英社の有名作家陣の絶賛の言葉たち。とにかく鳴り物入りでのデビューになるわけですが、そのジャンルはあらまし紹介からもわかる通り、なんとギャグ&コメディ。イケメンだけどハチャメチャな宇宙人・マメオとの同居生活を描いた、お馬鹿ギャグコメディとなっております。

1ページ目からこのインパクトである。不覚にも笑った。
常識が通用しない宇宙人という存在を投入し、ハチャメチャなストーリーを展開するというのは、ギャグマンガでは常套手段。しかしながら少女漫画において、そういった作品は今まであまり出てきていませんでした。少女漫画の形態はとっているものの、笑わせ方自体は少年誌・男性誌に見られるような手法ですかね。少女漫画的な笑わせ方も入れてくるのですが、その割合は低め。最近は中村光(「聖☆おにいさん」の人)といい、こういう笑わせ方ができる女性作家さんが増えてきてますよね。また少女漫画らしく、単にキャラ丸投げってわけではなく、由紀子がマメオに好意を抱くなんて展開も入れて、物語としてしっかり機能させてきます。結末は全く予想できませんが、どうなるんでしょうね。
将来的に、うすた京介先生や、増田こうすけ先生的なポジションになると予想。
【オトコ向け度:☆☆☆☆ 】
→まぁこれぐらいぶっ飛んでたら、男女関係ない気がしますよ、うん。
【私的お薦め度:☆☆☆ 】
→少女マンガ誌上では新鮮かもしれませんが、その枠を取り払った時に目新しさがあるかというと、どうだろう。とはいえ追いかけてみる価値は十分にあると思います。興味がある方は、手に取ってみてはいかがでしょうか。
作品DATA
■著者:片山あやか
■出版社:集英社
■レーベル:別冊マーガレット
■掲載誌:別冊マーガレット(平成21年2月号~連載中)
■既刊1巻
■価格:400円+税
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