鈴木ジュリエッタ「神様はじめました」
叶わぬ恋
だからこその神頼み
この乙女心に
人も妖怪もあるものか■今日2巻発売。
借金まみれの父が家出。残された娘の奈々生は、家と家族を失ってしまう。行く当てもなく公園で途方に暮れていたところ、怪しげな男に出会い、なんと「家を譲る」と言われる。他に頼れる者もなかったので、その家へ行ってみると、あったのは廃神社。しかも土地神として迎え入れられてしまう。公園で出会った怪しい男の正体は土地神だったのだ。その日から土地神として生活することになった奈々生だが、神様のことはよくわからないし、神使の巴衛は自分のことを認めてくれない…新米神様の前途は多難!?
家を失った女子高生・奈々生が、ひょんなことから神様をはじめることになり、てんやわんやするというお話。神使の巴衛は生意気で、奈々生のことを神様として認めていませんでしたが、口づけすることで従えることに成功。この関係は「犬夜叉」のかごめと犬夜叉の「おすわりっ!!」ってやつに似てますね。あちらの場合は「おすわり」のみでしたが、こちらの場合は言うことを何でも聞きます。他に献身的な仕えの妖怪(?)が2人います。
神様としての仕事は数あれど、話の軸になるのは「縁結び」。前の土地神が縁結びの神だったため、受け継いだ奈々生も自然と縁結びの神となります。こうすることで、神様や妖怪の話だけでなく恋愛要素も盛り込むことができるという…うまいです。
【オトコ向け度:☆☆☆☆ 】→神様や妖怪をモチーフとしたお話は男にも読みやすいと思います。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】→白泉社らしい良作。巧いし面白い。おすすめです。
作品DATA■著者:鈴木ジュリエッタ 作者ブログ→「
ジュリエブログ」
■出版社:白泉社
■レーベル:花とゆめCOMICS
■掲載誌:花とゆめ(平成20年6月号~連載中)
■既刊2巻
■定価:各400円+税
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