
歌うことが好きなの
どうしてかなんか知らない
歌っていればいつも幸せだった
■昨日10巻発売。
ヒロイン・麻見史緒は、音大に通いオペラ歌手を目指すお嬢様。溢れる才能で将来を嘱望されていたが、父親の会社が倒産したことで状況は一変する。家は引き払い、学校も退学の危機。一縷の望みをかけてコンテストに出場するが、緑川萌の姑息な手段の前に敗れ去ってしまう。何もかも失い、失意に暮れる史緒。そんな彼女を助けたのがピアノ科のプリンス・池之端欄丸とその母。一人で暮らす手伝いをしてもらい、さらには銀座のクラブで歌手として働かせてもらえることに。しかしひとつ問題が…なんとあの緑川萌も同じクラブで働くことになったのだ…!
裕福な家庭に育ち、全てを失ってもなおプライドを捨てきれずにいる史緒と、貧しい家庭に育ち、目的のためには手段を選ばない萌。全くの正反対、当然相容れないこの二人ですが、ひとたび欄丸の伴奏に合わせて歌いだすと、極上のメロディを生み出します。その評判はたちまち広がり、3人はやがて世界に飛び出してきます。
オペラがひとつの題材になっていますが、描いているのは濃厚な人間模様。昼ドラチックな話なのにそこまでドロドロに見せないのは大御所・一条ゆかりのなせる業か。この冬ステファニー主演で映画化。すでにロードショー開始してるようですね。→映画『プライド』公式HP
【オトコ向け度:☆☆☆ 】
→女たちの生き様みたいなものを描いていますが、読み応えがあります。
【私的お薦め度:☆☆☆ 】
→一条ゆかり先生だし各所で評判も良い。ただ私はあまり好きではない。おもしろくないとかそういうことではないのですが。他のみんなが薦めているのなら、無理して私も薦めなくても良いかな、と。
作品DATA
■著者:一条ゆかり
■出版社:集英社
■レーベル:クイーンズコミックス
■掲載誌:コーラス(2003年2月号~連載中)
■既刊10巻
■「このマンガがすごい!2008
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