
おばあちゃん
私
家族を
見つけたよ
■11巻発売、ついに完結しました。
3歳の時に両親は他界、そしてこの春、育ての親である祖母も亡くなった。わずか14歳で、桜は一人ぼっちになってしまった。一人でなんて、やっていけるのかな…そう不安を募らせ、誰もいない家に帰った彼女だったが、何故かそこには謎の男たちが4人。とりあえず話を聞くと、どうやら腹違いの兄らしい。一人身になった桜の面倒を見るため、4人揃って越してきたというのだ。「これからは、兄妹仲良く暮らしていこーね♡桜!!」新しいお兄ちゃんたちとの、賑やかな毎日が始まった…!!
母親違いの兄4人との生活を描いた、賑やかホームコメディです。白泉社らしく、一話目で舞台設定は完了。後は兄たちとの触れ合いをメインに、ちょっと賑やかでちょっと変わった桜の日常を映し出していきます。
4人の兄たちは、作家で女装癖のある長男を筆頭にみなキャラが立っています。逆ハーレムではイケメン揃いというのがデフォなのですが、4人の中でソレっぽいのは次男ぐらい。多分一番のイケメンは長男なんでしょうけど、いかんせん女装癖があるのでね…。ま、とにもかくにも非常に親しみやすいキャラが揃っています。

桜の破壊力。4対1ですが、キャラの魅力という面で、戦闘力はほぼ互角。
腹違いの兄妹とありますが、実は後妻さん(桜の母)は別の相手の子供(桜)を身ごもりながら(兄たちの)父親と結婚したという経緯があり、桜と兄たちの間に血の繋がりは全くありません。そのことは1巻で早くも明らかになり、以降それを踏まえた上での同居生活となります。…と、いうことは、ですよ。当然「ラヴ」な展開があるわけで…単なるホームコメディでは終わりません、はい。個人的には恋愛展開いらなかったと思うんですけど、どうでしょうか?あくまで疑似家族ものを貫いて欲しかった…恋愛展開は、鈴木くんとなら許せた…。
さてさて、この作品の魅力といったらもう全力で桜ちゃんなワケですが、桜ちゃんを見る度に「妙にエロいな…」と。でよーく考えて、やっとその理由がようやくわかったのですが、関谷あさみ先生や岡田コウ先生(どちらもロリ系のエロマンガで有名)といった作家さんの作品を勝手に想起していたみたいです。エロいのは私の頭の中でした、と。サーセン。いや、でもロリコン層のファンは確実にいると思うんだ。
【男性へのガイド】
→桜ちゃん一択。しかし関谷あさみ・岡田コウの名前を出したのはこのブログ的にOKだったのだろうか…なにか大切なものを失った気がする。とはいえこの例えは決して的外れではないはず。あ、疑似家族ものが好きな方にもオススメですよ。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→個人的に、兄と桜の恋愛展開はいらなかったと思ってます。とはいえ疑似家族ものとしても、恋愛展開にしても、一定のクオリティは保っており、無下に貶める理由は全く見当たらない。ラストもなかなか良い締め方だったので、オススメで。
作品DATA
■著者:時計野はり
■出版社:白泉社
■レーベル:花とゆめCOMICS
■掲載誌:LaLa(平成15年7月号~平成21年5月号)
■全11巻
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