このエントリーをはてなブックマークに追加
Tag [新作レビュー] [4コマ] 2009.07.07
maisyukayouhaty-zudei.jpgOYSTER「毎週火曜はチューズデイ!」


チューッす!!
火曜日は英語で「チューズデイ」!!
つまりわれわれの日だったのだ



■チーズが大好物で、どこにでもいっちゃう行動派、猫が苦手で、定休日は火曜日!そんなネズミ…もとい「チューズ」たちの、ドキドキとワクワクがいっぱいの毎日。人間たちの常識も、ネズミ視点だと実に不思議に溢れてる。今日もまた、チューズ達が何かヘンなものを見つけたようです…!!

 ネズミ4コマ…と、かなりざっくりした説明をしてみました。いや、でもね、それ以上でもそれ以下でもないんですよ。好奇心旺盛なネズミ達が、人間界のモノを使って遊んだり、流行を風刺したり…。4コマなので、基本的には笑いを狙った構成になっているのですが、受ける印象は、児童書の「ねずみのアナトール」だったりします。曲がった見方をしないで、純粋にネズミ視点で考えてみましたって感じ。


毎週火曜日はチューズデイ流行ものにも結構食いつく。


 ネズミ視点ではありますが、ネズミ達独自のルールや設定などがあるわけではなく、ネタもあるあるネタっぽいです。何か工夫して、シュールさを追求するとか、アヴァンギャルドさを出してるって感じは全く受けません。本当になんの変化球も見られないので、逆に何か巧妙な仕掛けがされているんじゃないかと、未だに不安。個人的には「これはどうなの?」って感想ですが、もし4コマに詳しい人に「これは素晴らしい」とか言われたら、納得してしまう気もします。

 笑いを求めて読むって姿勢は良くないのかも。ネズミの世界を覗けるという、妙なワクワク感というか、そうした心持ちがあることで、この作品が楽しめるようになるんじゃないなぁ。子供に見せたい感じですが、ポンキッキで爆笑問題がネズミ格好してのコントやってたのを見ると、こういう雰囲気の作品はニーズがないようにも思えてしまいます。


【男性へのガイド】
→男女関係なく読めます。ま、芳文社4コマなので、「女性向け」という括りにするのがそもそもおかしいんですけどね、ま、趣味ということで。
【私的お薦め度:☆☆   】
→印象は良いが…。未だに計りかねている感があります。うーん、比較対象にするのはおかしいけど、私は爆笑問題のコント見てたほうがいいや。


作品DATA
■著者:OYSTER
■出版社:芳文社
■レーベル:MANGA TIME COMICS
■掲載誌:まんがタイムオリジナル(2007年5月号~2009年4月号)
■全1巻
■価格:619円+税

■購入する→Amazonbk1

カテゴリ「まんがタイムオリジナル」コメント (0)トラックバック(0)TOP▲
コメント


管理者にだけ表示を許可する

この記事にトラックバック
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
タグカテゴリ
月別アーカイブ
リンク
プロフィール

Author:いづき
20代男、Macユーザー。野球はヤクルト、NBAはマジックが好きです。

文章のご依頼など、大事なお話は下記メールアドレスへお願い致します。


■Twitter
@k_iduki

■Mail
k.iduki1791@gmail.com
※クリックでメール作成
RSSフィード
▽最新記事のRSSを購読

a_m.jpg
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Power Push
2012年オススメはコチラ→2012年オススメ作品集


かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。