
うん!
お父さんお母さん
あたし
グリーンフィンガーになるからね!!
■5巻発売しました。
国民的売れっ子グラビアアイドル・木下おりおんが、突然の引退宣言。世間の混乱を他所に、彼女が次の仕事先に選んだのは、なぜか園芸センター。両親の他界をきっかけに、残された家族を養うため、上京しグラビアアイドルに。そして弟の大学卒業と共に、グラビアを引退し、長年の夢だった園芸への道を踏み出しはじめたのだった。心優しい同僚に、職人気質で気難しい上司、それからイケメン御曹司の若手専務…仕事も人間関係もキツい世界、それでも「植物が好き!」の気持ちで、日々ステップアップしていく。さらには恋の花まで咲きそうな気配が…
元売れっ子グラビアアイドルが、心機一転園芸の道を突き進むというお話。ヒロイン・木下小花は、元々園芸を志していたものの、両親の他界によってその道を断念。飛び込みでグラビアアイドルになってみたら、一気にブレイク。以降27歳になるまで一線で活躍し続けたという売れっ子中の売れっ子。しかしその見ためとは裏腹に、恋愛経験は全くのゼロで、もちろん処女。そんな彼女が、弟の自立をきっかけに芸能界を引退。断念していた園芸の道を再び歩きはじめます。新しい勤め先は、大企業の傘下にある園芸店「泉勝ガーデン」。そこで植物への情熱を存分にぶつけるとともに、27歳にして初の“恋愛”を経験していきます。

超無邪気。しかし処女設定は必要だったのでしょうか。田代さやかをイメージしながら読めばいいんですかね?いやでも27だし、堀田ゆい夏あたりで…ってどうでもいい話に。
お相手となるのが、泉勝グループの御曹司で、修行のために泉勝ガーデンに専務としてやってきている泉武三司。園芸の知識はあるものの、植物への情熱はさほどないという彼は、植物へ情熱を傾ける小花に一気に惹かれていきます。そんな彼のよくわからないアプローチに応えるように、小花も段々と武三司に惹かれていきます。ってこのふたり、1話目で付き合っちゃうんですけどね。とはいえ小花自身は恋愛経験ゼロなので、付き合うってことすらよくわかっていないご様子。この設定は果たして必要だったのだろうかと、いまだに疑問なんですが、そのほうが爽やかに話が進められるのかな。なんとなくチグハグなふたりのやり取りも、魅力といえば魅力。
ちなみに「グリーンフィンガー」とは、イギリスで園芸の才能に秀でた人を差す際に使われる言葉だそうです。基本は園芸についてのお話。そしてそこに絡めるように、恋愛のお話。さらに各話でお客様を登場させ、小さな物語を展開させるというスタイル。園芸の知識自体はつくのかな…わからないですね。それから恋愛云々のストーリー展開は非常に単純。というか、Kissでこの展開はOKなの?というくらい行き当たりばったりな感じ。ただ決して暗い方向にはいかないので、読んでいて気持ちがいいことは確かですが。テンポもいいですし、読みやすさはありますね。ヒロインがグラドルってこともあるのですが、「モテかわ★ハピネス」(→レビュー)のヒロインと被ります。恋愛には疎く、欲もなくサッパリ、そして自分のやりたいところに没頭するってところがソックリ。
【男性へのガイド】
→敢えてオススメする要素はないんですが、良い意味で軽さがあるので、ちょっとした時に読んでみるのに良いかもしれないですね。
【私的お薦め度:☆☆☆ 】
→ストーリーを考えるとオススメはしづらいです。ただ全体的に明るく楽しげな雰囲気で展開されるので、そういうのが好きな方は良いかもしれません。それと私は、農学系統の学部出身で、園芸も若干趣味だったりするので、こういうお話は無条件で好き。植物が好きって人も是非。
作品DATA
■著者:松本小夢
■出版社:講談社
■レーベル:KC Kiss
■掲載誌:One More Kiss,Kiss Plus(連載中)
■既刊5巻
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