こげどんぼ*「どきどき!たまタン」(1)
うさぎ耳!!
うさぎ耳の男の子!!
まさか…まさか「うさみみくん」!!?
「うさみみくん」が来てくれた!?
約束どおり!!?■明るく元気で、節約上手な女の子・たまタン。彼女には、ずっと想い続ける一人の相手がいた。それは、7年前に思い出のストラップを預けてくれた、うさぎ耳の男の子。「また、会いにくる」そう言い残し、去っていった「うさみみくん」。そんな彼にそっくりな男の子が、転校生としてやってきた!しかもその男の子は、月の皇子さまで、月と地球を救う存在である「月姫」を探しにやってきたのだという。7年前の約束を思い出しつつ、「月姫」探しに参戦するたまタンだったが…!?
なかよしではもうお馴染み、こげどんぼ*先生の新作です。まぁなんというか、全力で独自の世界を突っ走っているので、説明しづらいお話ではありますが、裏表紙を参照すると、ジャンルは「宇宙規模サスペンス&ロマンス」だとか。ヒロインは、節約上手で底抜けに明るいたまタン。そんな彼女の前に現れた、7年前の約束の相手…にそっくりな、月の皇子様。彼曰く、地球と月の危機を救う存在である「月姫」を探すために、地球にやってきたのだと言う。月姫探しの方法は、まず候補として「月乙女」を何人か選出し、彼女達に月の神(の赤ちゃん)「月神」を育てさせる。そしてその月神が最終形態にまで進化を遂げたとき、「月乙女」は「月姫」になれるという流れ。何かしら優れた才能を持った女の子が「月乙女」になるのですが、その一人としてたまタンも選出され、月姫候補として奮闘することになっていきます。

日本語でおk。これも作品を読めばわかるのよ。軽く説明すると、彼女達4人が地球と月を救う存在「月姫」になる候補「月乙女」に選出され、そのために「月神」を育てるという試験=「エヴァリシオン」を課せられたという状況。
メインとなるのは、「エヴァリシオン」。ですがそこに月の世界の事情と、7年前の出来事を絡めつつ展開していく…はず。たまタンは、目の前に表れた皇子にメロメロ、というか、7年前に出会った男の子だと信じて疑わない。しかし当の皇子は「記憶がない」とはぐらかす。さらにたまタンの父親が、過去の出来事におけるキーパーソンになってきそうな感じ。物語の展開自体は、結構よどみなく流れていきそうで安心ですね。ただそれについていけるかが問題なだけで。まぁなかよし読者はこういうの慣れてるでしょうし、余裕で入り込めるんでしょうね。アニメ化したら映えそうです。
こげどんぼ*先生、今月は「亡き少女のためのパヴァーヌ」も発売予定。こちらはマッグガーデンからの刊行になります。アヴァルスではなく、ブレイドコミックからの刊行になるので、レビューはしない予定ですので、悪しからず。気が向けば別館で…いや、多分ないかな。それと「どきどき!たまタン」特装版もあるそうです。気になる方はそちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。
【男性へのガイド】→ブレイドでも連載しているように、こげどんぼ*先生の絵は、萌え要素が強め。お話は「なかよし」っぽさ全開ですが、かわいらしさでカバー。そういうのが好きな人にはうってつけの作品じゃないですかね。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】→低年齢向け作品は、よほどのことがない限りオススメにはしないんですが…ってオススメにしちゃってますけど。うん、まぁこげどんぼ*先生ということで。ここまで好き放題突っ走られると、逆に気持ちいいというか、勢いに飲まれてみるってのも、また一興かな、と。
作品DATA■著者:こげどんぼ*
■出版社:講談社
■レーベル:KC なかよし
■掲載誌:なかよし(2009年3月号~連載中)
■既刊1巻
■価格:419円+税
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