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2009.01.22
星は歌う高屋奈月「星は歌う」


ただもう一度 君に会いたい
どうしたって
どうしたって
惹かれる



■4巻発売しました。
 ヒロイン・椎名サクヤは、従兄弟の奏と二人暮らしをしている高校生。“ホカン”こと星空観賞同好会の会長で、会員のユーリとせーちゃんとはいつも仲良し。そんなサクヤの誕生日、家に帰ってみるとそこにはチヒロという見知らぬ男の子が。結局正体のわからなかったその男の子に、不思議と惹かれたサクヤ。もう一度会いたい、そう願っていたサクヤは、ホカンの帰り道に再びチヒロに出会う。しかしチヒロは、冷たい言葉だけを残して再び去ってしまう。自分の恋心に気づき、同時にチヒロの言葉にショックをうけるサクヤ。それでもなんとか立ち直ろうとするが、なんと学校でチヒロに再会する    

 親代わりの奏は、陶芸をやっているものの、仕事と呼べるほどのことはしておらず、家計の柱になっているのはバイトをするサクヤ。そんな奏を悪く言う近所の人間もいるのだが、サクヤ本人はむしろこの生活を望んだものと考えている。そんなサクヤと仲が良いのが美人だが腹黒いせーちゃんと、チビで活発な男の子・ユーリ。ユーリはサクヤのことが好きなのだがヘタレでなかなか思うようにいかない。そんなユーリをからかって楽しむせーちゃん。そしてそこに謎の男の子・チヒロを加えて物語は進行していく。
 
 1巻をまるまる導入として使い、物語は2巻以降ゆっくりと動き出します。登場人物それぞれが、謎というより陰をもっており、物語の進行と共に徐々に明らかに。1巻時点では「ん?」と思ったのですが、なんだかんだでしっかり描いてきますね。この独特の暗さみたいなものは高屋奈月さんならではというか。自分がしんどいときに読むと結構クるものがあります(いろいろな意味で)。
 

【オトコ向け度:☆☆☆☆ 】
→「フルーツバスケット」が好きだった方はどうぞ。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→1巻をまるまる導入として使ったわけですが、その部分のヒキがいまひとつ弱いというか。巻を重ねるごとに面白くなってくるのですが、そこまで我慢して読んでる大半は、元々高屋ファン(「フルバ」ファン)だった人なんじゃなかろーか。「2巻以降面白くなるよ」と薦めるのも手だとは思うのですが、それならむしろ「フルバ読みなよ」と言ってあげたい。


作品DATA
■著者:高屋奈月 作者ブログ→「猫とネズミと星と月
■出版社:白泉社
■レーベル:花とゆめCOMICS
■掲載誌:花とゆめ(平成19年13号~連載中)
■既刊4巻

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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