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Tag [オススメ] 2009.01.23
うさぎドロップ宇仁田ゆみ「うさぎドロップ」


案外、この世界も
悪いもんじゃないって
りん、
君は知っているかい  



■第二部スタート。本日5巻発売です。
 30歳の独身男・大吉。祖父が亡くなり、葬儀に駆けつけると、そこには見知らぬ子供がひとり。6歳で、名前はりん。なんでも祖父の隠し子で、身内にはまったく知らせていなかったのだという。しかも母親は不明。そんなりんに、祖父似の大吉はなつかれる。そんな中、親戚一同がりんをどうするか話しはじめる。そして、気がつけば押し付けあいに。そんな親戚たちをみて、大吉は思わず「りんをひきとる」と言ってしまう。その日から、大吉とりんのちぐはぐな毎日が始まった…。

 30歳の独身男・ダイキチが、祖父の隠し子・りんをひきとり、悪戦苦闘しながら子育てをするお話。第一部は幼稚園から小学校低学年までで、主に子育ての大変さ、楽しさをメインに据えた内容。仕事と子育ての両立、りんの母親の問題、そして母子家庭の二谷親子との出会い。りんの成長を通して、自分も学び、成長していく…。
 そして、時は流れ、あれから10年。りんは高校生1年生に、ダイキチは40歳に。第二部のスタートです。

 ふたりの出会いから10年、りんが高校生になったところまで一気に話が飛びます。第二部ではりんと、幼なじみのコウキの学生生活&恋愛模様が一応のメインに。そういう意味で第一部とはだいぶ毛色が異なっている印象。第一部の時点でいくつか選択肢があったわけですが、ほう、こう来ますか。
 とはいえ、一番多感になる小学校高学年~中学時代を飛ばすってのはどうなのだろう。その頃が一番、抱えてるモンダイが噴出する時期なんじゃないの?どう描くか楽しみだったのに…なんて考えていたら、本人たちも選択肢が複数あったことは自覚しており、物語内で多少なり言及。さらに最後には、回顧録のような形で飛ばした部分を振り返る。5巻では二谷母とダイキチの関係について触れられているのですが、なるほど、こうやってひとつひとつピックアップして潰していくのか。なんとなく感じ始めていたマンネリズムを吹き飛ばす手法(言い過ぎ?)。りんとコウキのこと、りんと母親のこと…まだまだ描かれていないことは多い。先々が楽しみになってきました。


【オトコ向け度:☆☆☆☆☆】
→この話はむしろ男性のほうがハマるのでは?作者は男性誌での連載も経験していますし。
【私的お薦め度:☆☆☆☆☆】
→長文になったのはそれだけ思い入れがあるからなんですが…。とにかくおすすめです。ぜひ一度手に取ってみてください。


作品DATA
■著者:宇仁田ゆみ 作者サイト→「ウニタコウボウ
■出版社:祥伝社
■レーベル:FEELコミックス
■掲載誌:フィール・ヤング(2005年10月号~連載中)  
■既刊5巻
■「このマンガがすごい!2008」オンナ編:第5位

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カテゴリ「フィール・ヤング」コメント (1)トラックバック(0)TOP▲
コメント

男子ですが、うさぎドロップにハマりました!
私はアニメから入ったのですが、そのままマンガを読んで、映画まで観ちゃいました(笑)

おっしゃってる通り、本当に男性のがはまると思います。
私も、少女漫画を、少々嗜む身なのでレビューありがたいです。(^∇^)

もしよろしければ、相互リンクお願いできませんか?
From: 無様な愚か者 * 2012/11/18 10:49 * URL * [Edit] *  top↑

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
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王国の子
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シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




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売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
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高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
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期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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