
率直に言います
人類の未来は
あなた方叶野学園生徒会執行部に託されました
■3巻発売しました。
「1か月以内に学園に潜む神様を見つけ出さなければ、地球は崩壊」ある日突然、校長からそう告げられた、副生徒会長の秋庭多加良。あまりに突拍子もない話に、最初は疑ってかかった多加良だったが、“あること”が、その話を信じさせた。“あること”とは、腹黒でキュートな土地神・かのう様とのやりとり。この件とは別に、すでに神様とのゲームを行っていたのだ。こんなことがあるのなら、もう何があってもおかしくない…。ダメ生徒会長を筆頭とした生徒会の面々と共に、神様探しのゲームをスタートさせた!!
人気小説のコミカライズです。あらまし紹介だけだと「何じゃこりゃ?」って感じですよね。もっと上手に説明できるかと思ったのですが、残念な結果に。さて気を取り直して解説いたしますが、手っ取り早く言うと、様々な神様が仕掛けてくるゲームをクリアしていく、というお話。主人公は、世界征服を夢見る少年・秋庭多加良。基本的に物語は彼視点で進行。語り口はいかにもラノベという感じで、ちょっと冷めつつ、肝心な所でどこか抜けているという感じ。そんな彼は、とあるゲームに挑戦中…というか、巻き込まれ中。気まぐれな土地神・かのう様に呪いをかけられて、人々の願いを叶え、その時に咲く花を回収しなくてはならないという状況に置かれています。それと同時に、学園に次々舞い込む、他の神様からのゲームのお誘い。1~2巻では、学園に潜んだ神様を見つけ出すというゲームに巻き込まれ、生徒会の面々と共に奔走します。

桑田さんいいよね。魅力的な女性キャラ盛りだくさんでございます。
かのう様とのゲームと同時に、他の神様とのゲームが進行。しかしフィールドは学園がメインで、学園イベントを通してゲームもクリアしていくという欲張りな設定。ここまで色々詰め込まれると、ちょっとした齟齬なんて気にならなくなる…気がします。とりあえずは生徒会として、目の前に迫る数々のイベントをこなしていきます。その中で、かのう様とのゲーム=生徒の願いを叶えるという目的を達成していきます。そうなると当然、1話ごとにフォーカスされる生徒が変わってくわけでございまして…。そしてそれを繰り返すことで、他の神様とのゲームのクリアに繋がっていくという構成。とにかく詰め込み放題な内容になっています。
これだけ詰め込んでいる割に、ストーリー自体は理解しやすいです。上手いこと構成されているな、という感じ。ただ詰め込んでいる割に、話のスケールが小さくまとまりすぎてしまっている気も。狙い通りなのでしょうが、これだけやるのだったらもっと勢いのある壮大な話を展開しても良かったんじゃないかなぁ。いや、単純に私がラノベ的なものに慣れていないだけなのかも。恐らくこういうのがラノベスタンダードなのでしょう。これを「色々詰め込まれていて面白い!」と感じるか、「詰め込みすぎててちょっと…」と思うかは、完全にその人次第。私はどちらかというと後者。
【男性へのガイド】
→男性誌連載でも全然OKじゃない?と思ったのですが。
【私的お薦め度:☆☆☆ 】
→良くも悪くもラノベ的。そういうお話が好きな方は。
作品DATA
■著者:宮崎柊羽/吉村工
■出版社:角川書店
■レーベル:あすかコミックスDX
■掲載誌:Asuka(2008年1月号~連載中)
■既刊3巻
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