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Tag [オススメ] 2009.08.05
■10作にしなかったのは、オススメ作品が少なかったから。オススメ作品が少なかったのは、いよいよ発売サイクルが一周してきたから。そろそろ続刊交えてのランキング作成に移っていこうかな、なんて考えています。ただそのためにはしっかり続刊レビューしないといけないんですよね。ちなみに今月の続刊レビューは3記事。これはだめだ(笑)順位付けは一応の目安です。リンクをクリックするとレビューに飛びます。
 
 
1.いくえみ綾「潔く柔く」
kiyokuyawaku.jpg
…圧倒的筆力で描き出す、生と死と恋の群像。素晴らしいオムニバス作品です。


2.香魚子「さよなら私たち」
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…作者さん初のオリジナル読切り集。少女漫画らしからぬ物語構成に驚き。要チェックです。


3.山田デイジー「ボーイフレンド」
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…低年齢向け良作ラブストーリー。オーソドックスな作りながら、丁寧な描写は非常に好印象。


4.西形まい「サイボーイ -改造少年-」
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…イケメンに生まれかわったガリ勉少年の、「カッコいい」を問うおバカな学園コメディ。


5.小川彌生「キス&ネバークライ」
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…スポーツ×ラブコメ×ミステリー。美味しさ盛りだくさんのアイスダンスワールド。


6.吉野マリ「桃色ヘヴン!」
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…女子高生官能小説家×ドSなモデルの美少年の、ちょっぴり刺激的なラブコメディ。


7.時計野はり「お兄ちゃんと一緒」
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…独り身になった中学生の前に現れたのは、個性的な4人の兄たち!?


8.諏訪絢子「RHプラス」
rhplus.jpg
…吸血鬼達の共同生活を描いた、優しさ溢れる疑似家族物語。


 以上8作品です。特に注目していただきたいのが、上位2作品。講談社漫画賞を受賞した「潔く柔く」は、説明不要の傑作オムニバスシリーズ。名手いくえみ綾が紡ぎ出す物語に、深く深く溺れてみてください。
 
 2位は香魚子先生初のオリジナル短編集。少女マンガという枠にとらわれない独特の物語を描き出しています。新人・若手ということを考えれば、これはスゴいです。とりあえずチェックしてみてください。
 
 3位&4位も新作。「ボーイフレンド」は低年齢向けの良作ラブストーリーになっており、「サイボーイ」は表紙から受ける印象とは180°異なる、バカっぽい青春ストーリーになっています。面白いと思いますよ。
 
 5位と6位は講談社の2作を。どちらも本誌では一定以上の評価を獲得している作品で、一つ二つ捻った設定を上手く活用して物語を展開させています。また7位と8位はどちらも疑似家族もの。シチュエーションや空気感は、それぞれのレーベルを出した形になっていますが、共通して優しさに溢れており、読んでいて心温まります。
 
 続刊では、宮原るり「恋愛ラボ」緑川ゆき「夏目友人帳」、おかざき真里「サプリ」、音久夢「花と悪魔」、河原和音「青空エール」、菅野文「オトメン」辺りがオススメです。



■それ以外で「オススメ」タグをつけた作品(紹介順)
松田円「サクラ町サイズ」
こげどんぼ*「どきどき!たまタン」
美川べるの「ストレンジプラス」
津山ちなみ「HIGH SCORE」
田島みみ「君じゃなきゃダメなんだ。」
おおばやしみゆき「純★愛センセーション」
いくえみ綾「いとしのニーナ」

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。