
似た者どうし
共同戦線をはらないか…?
■7巻発売いたしました。
小川里央、14歳。「友達いっぱいのスクールライフ」を夢見る…パシリちゃん(涙)いつもクラスメイトにいいように使われていて、ビクビクしながら日々を送っている。そんなある日、クラスメイトから、「恐怖の斎藤3人衆」にちょっかいを出してこいと言われる。「恐怖の斎藤3人衆」とは、生徒内で密かに行われたアンケートにおいて、「こわい人」同率1位となった者達である。絶対無理!とダッシュで逃げたら、あろうことか彼らにぶつかってしまい、それぞれ膝カックン・カンチョー・ズボンおろしをかましてしまう。恐怖のあまり小川はそのままブラックアウト。気がつくと、そこは保健室。そしてその傍らには、あの3人衆の姿があり…!?
怖い人として恐れられている3人衆(奇しくも全員斎藤姓)と、パシられまくっている生徒・小川が共同戦線(という名の友情)を結び、学校生活を送っていくという学園コメディです。怖い人というのは見ためだけで、実はとっても良い人達というのは、あらまし紹介だけでも予想できるでしょう。友達ができないという悩みを抱える4人の間には、妙な連帯感が生まれ、それならウチらが仲良くしちゃえばいーじゃんという流れになっていきます。ヒロインは自分から動いていけない性格ですが、他の3人は行動派で、イベントを次々と呼び込みます。まぁヒロインもパシられ体質なので、何もしなくても厄介毎を呼び込んでしまうのですが。

気がつけばマスコット的な存在からアイドル的な存在に。
ちなみに茶匡先生は、同じなかよしで連載を持っている瀬田ハルヒ先生(→「こどもじゃないから!」)の実姉にあたります。姉妹で漫画家というと、モリエサトシ先生(→「ラブシック」「白磁」)と高木しげよし先生や、槙ようこ先生(→「山本善次郎と申します」)と持田あき先生(→「君は坂道の途中で」)などが思い浮かんだのですが、結構いらっしゃるみたいですね。3組とも出版社が一緒なのは、当然のなりゆきなんでしょうか。当たり前のようにも思えますし、不自然に思えなくもないです。
タイトルだけ見ると「ダイナマ伊藤」を彷彿とさせる(私だけ?)のですが、当然ながらギャグではございません。基本はコメディ。ですが肝心なところでは、友情パワー全開の感動系。低年齢向けということを考えると、このスタイルが一番良いのでしょう。個人的にはもっと笑い多めでも良いと思ったんですが。
【男性へのガイド】
→小川がかわいい…のか?基本は女子が楽しむお話。逆ハーレム状態ですしね。
【私的お薦め度:☆☆ 】
→こういう「特別感のあるグループ」に憧れる少女達のためのお話。おあつらえ向きに、みんな小川のとこ好きになっちゃいますしね。理由付けはほどほどに、シチュエーションを楽しめるという方には良いんじゃないでしょうか。
作品DATA
■著者:茶匡
■出版社:講談社
■レーベル:KCなかよし
■掲載誌:なかよしラブリー(2006年4月号~連載中)
■既刊7巻
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