
日常で起きる何気ないトラブル
そんなときなにげなく助けてくれる
彼女の名前はなにげさん
■日常で起こる何気ないトラブル。そんなとき、颯爽と現れてサクッと解決してくれる、それがなにげさん。活動範囲は主に校内。制服を着ているので一応生徒?でも同じクラスだと言う人はおらず、年齢・学年・本名全てが謎に包まれている。そんな不思議カワイイなにげさんは、今日もトラブルに悩む生徒の前に現れる!
トラブル解決屋の不思議少女・なにげさんを描いた4コマ漫画です。トラブルのある所に、なにげさんあり…というと、彼女がトラブルメーカーのように聞こえてしまいますが、逆です。一度誰かの困ったという電波をキャッチすると、颯爽と現れて解決してくれる、そんなヒーローのような存在。しかしその正体は謎に包まれており、彼女に憧れる男子と新聞部が彼女を追跡するも、いつも煙に蒔かれてしまうという状況。とにかくすごいなにげさんは、生徒全員の特徴を把握しており、最善の方法で彼らを救済。身体能力・特殊技能にも優れ、カバンの中には様々なものが入っています。けれどいつも完璧というわけではないないなにげさん。虫は恐いし、食いしん坊、時にありえないようなドジを踏んでしまうこともあります。でもそこがまたカワイイ。またフキダシが極端に少なく、しゃべってもフキダシ外ということがほとんど。そういう所もなにげさんの何気なさに拍車をかけています。

こんなちょっとした手助けから…

こんなアクロバティックな手助けまで致します。
いままでにいないようなキャラですが、その救世主っぷりは、「らいか・デイズ」(→レビュー)のらいかとなんとなく被る感じも。言葉数が少ない辺とか。ただ彼女の場合、頼まれて行動に移すのに対し、なにげさんはそれを生業としている感もあり、そういう意味ではまったくの別物。
というか、なにげさんって何者?という疑問が浮かぶわけですが、それに関しては作中では全く描かれることがありません。生徒達の間でも、「同じ生徒だ」「いや先生だって」「いや幽霊だよ」などと、様々な憶測が飛び交っているという状況。とりあえず1巻から読み取れる部分から推測してみましょう。
まず物語中で、彼女が体育に参加するシーンがあるのですが、体操服は彼女一人ブルマで、プールのときも彼女だけ旧スタイルのスク水を着用しています。果たしてこれはどういう意味を持つのでしょうか。他の生徒とは世代が異なるのか、はたまた貧乏で親からのお下がりを着用…いや、それはないか。ちなみに水着にも体操服にも「な」の文字があり、本名も「な」から始まることが推測されます。また結構な食いしん坊さんだったりします。幽霊だったらご飯食べないような気がするけど…。それに最後には筋肉痛になってたりするし、やっぱり生身の人間なのね。それから身長が低いことをコンプレックスに思っていたり、胸が大きい人を見て微妙なリアクションをとったりと、まだ彼女自身成長途上(ないし直後)なのかな、だとしたら結構若い…ってなんだかそんなことを考えるのがばからしくなってきましたね。とにかく不思議カワイイなにげさんに、あなたも癒されましょう!(無理矢理締める)
【男性へのガイド】
→むしろ男性が読む用。芳文社だし、女性向けに作られてるわけじゃないですしね。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→やっていることは毎回同じで、設定的にもこれ以上の広がりを見せるのは難しそうなのですが、それでも心惹かれるものがありました。面白いとおもいますよ、うん。
作品DATA
■著者:橘紫夕
■出版社:芳文社
■レーベル:MANGA TIME COMICS
■掲載誌:まんがホーム(2008年7月号~連載中)
■既刊1巻
■価格:619円+税
■購入する→Amazon