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Tag [名作ライブラリ] 2009.01.25
春行きバス宇佐美真紀「春行きバス」


好きな子の幸せも願われへんなんて
でもそーゆー奴やねんオレは
オレが幸せになりたかったんや
君と



■大阪の路線バスを舞台に描く、高校生達のピュア・ラブ・オムニバスストーリー。西の読み切りの名手・宇佐美真紀先生の作品をご紹介。バスを共通のモチーフとして取り入れていますが、そこだけに縛られたバスヲタ(いるのか?)向けの作品ではありません。通学の手段としてバスを利用していると、当然そこで出会いのきっかけが生まれたり、交流の場になったりするわけです。そこを引っかかりとして、高校生達の恋愛模様を、かわいい絵と暖かみのある大阪弁を使って描き上げていきます。

 明るく快活な少女には、大阪弁がよく似合う。舞台が大阪だからなのかはわかりませんが、作品全体での悲しみの分量は少なめです。基本的には明るく、ハッピーエンドといった展開ですが、それこそが読み切りの基本。さすが宇佐美真紀といったところでしょうか、毎回見事にまとめてきます。読み終えるたび、恋っていいなぁ、という気持ちに。感動モノで涙を流すのも良いですが、時には明るさに溢れた読み切りで心を暖めるってのもいいんじゃないでしょうか。


【オトコ向け度:☆☆   】
→男の子がメインの話もありますが、やはり少女マンガ色が強い作品だと思います。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→良作オムニバス。少女マンガ好きは読んで損はないと思います。ただオムニバスってよっぽどのことがないかぎり強くお薦めしにくいですよね。


作品DATA
■著者:宇佐美真紀 作者サイト→「usamix jam
■出版社:小学館
■レーベル:ベツコミフラワーコミックス
■掲載誌:ベツコミ(’06年1月号~’07年5月号)  
■全4巻

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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