
俺ならお前を守ってやれる
喰われて死ぬか
俺に抱かれて嫁になるか
どっちがいい?
■小学館漫画賞(少女向け部門)受賞しました。本日7巻発売です。
ヒロイン・原田実沙緒は、いわゆる妖の類いが見える体質で、最近になって急に妖たちが周りに集まってくるようになっていた。だんだんとエスカレートしてくる妖たちの攻撃。ついには命の危機が。その時、彼女の目の前に現れたのは、10年前に引っ越していった、憧れの隣の男の子・匡。彼の助けによって無事難を逃れるが、そこで衝撃の事実を知らされる。匡は天狗の一族であること、実沙緒の血肉は妖怪達に永遠の命を与えること、そして実沙緒を嫁にすればその一族に繁栄をもたらすこと…。このまま死ぬまで妖怪達の攻撃にさらされ続けるか、匡の嫁になって守ってもらうか、究極の選択が迫られるっ!
10年前にいなくなった憧れの彼が、天狗として戻ってきた。しかも嫁になれ、と。妖怪に狙われる以上、助けてもらわないわけにはいかない。彼を想う気持ちもある。けれど、「女」としてなのか、それとも一族繁栄のための「道具」としてなのか、その真意がわからない。さらにイケメン妖狐にまで求婚される始末。めまぐるしく変化する状況に、実沙緒は混乱する。小学館には珍しいラブファンタジー作品です。
匡は数学教師、狐の葛葉は同級生として実沙緒をしっかりマーク。それでも隙をついて狙ってくる妖怪達の攻撃によって実沙緒の傷は絶えません。ホント仙豆が必要なくらい。それを匡が舐めることで治すのですが、描写がいちいちエロい。「ベツコミ」連載ですが、雰囲気的には「少コミ」路線かな。ベツコミにはエロはいらんと個人的には思っているのですが。
【オトコ向け度:☆ 】
→度重なるピンチをイケメン天狗が救う。その姿をみてだんだん魅かれていくヒロイン。女の子向けです。
【私的お薦め度:☆☆☆ 】
→漫画賞受賞してるだけあって安定感はあります。ただ「少コミ」に代表されるエロ描写がどうも好きじゃなくて…。たとえそれがあからさまでなくとも、ダメなもんはダメなんです。
作品DATA
■著者:桜小路かのこ 作者サイトあります。名前で検索すれば出てくるかと。
■出版社:小学館
■レーベル:ベツコミフラワーコミックス
■掲載誌:ベツコミ(’06年8月号~連載中)
■既刊7巻
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