
どこいった
あたしの
高校デビュー!!
■3巻発売しました。
男嫌いで女好き、見ためはまるで、男の子。そんな冴葉啓(♀)が夢見ているのは、華麗に高校デビューを決めて、女の子たちにモテモテになること。そして新学期、意気揚々と入学先である、名門セレブ校・宝皇学園に向かってみたはいいけれど、見渡せど女の子の姿は見当たらず…そういえば、制服も男子仕様…。この宝皇学園、何を隠そう、バリバリの男子高だったのだ!母親の策略によって、男子高に男子として入学することになってしまった啓。しかも、「女だとバレたら存在消去」!?果たして啓は、無事に卒業を迎えることが出来るのか!?
3巻発売しました。ヒロインは、極度の男嫌い(触られると吐く)で、重度の女好き(欲情する)である女・啓。そんな娘の行く末を危惧した母(ネジが何本か飛んでいる)は、あろうことかとあるコネクションを使って、男子高に娘を入学させてしまいます。男嫌いを克服して、あわよくば玉の輿を…そんな期待を込めつつ送り出した母ですが、送り出される側からすればたまったもんじゃない。男子の中にいるだけで極限状態なのに、「バレたら消す」との理事長からの脅しが…。さらに同じクラスで寮で同室になった問題児・唯に、なぜか目をつけられてしまい、3重苦という状況。他にも学園には、変わり者ばかりが集い、手がつられない状況。ここまでの説明でおわかりかと思うのですが、リアリティなどは基本的に無視。個性派キャラ達を好き放題暴れさせる、ギャグ寄りの学園コメディとなっています。

デフォルメ多し。それがまたこの作品の勢いにマッチしているというか、むしろそれがそういう雰囲気を作っているというか。
ヒロイン以外は全員男キャラなのですが、相手役(?)である唯が、ドSながらもルックスは天使のような可愛らしさを誇っているのを始め、飛び級の双子も女の子っぽい容姿で、また強面のクラスメイトも、可愛いキャラが大好きなオトメン寄りの男の子であるなど、女濃度は意外にも高いです。ヒロインのコンプレックスの克服(過去の出来事も含めた)に、唯の過去といったテーマはあるものの、基本的にはハチャメチャやるだけの、ドタバタコメディ。むちゃくちゃな性格の唯に、いつも啓が巻き込まれるといった構図で、ある意味ではワンパターンではあるものの、テンポも良く、ハマれば存分に楽しめます。かく言う私もこういう変態揃いのおバカな話は大好き。読んだ方は「なんだこれ…」と言うこと必至ですが、その「なんだこれ…」感が妙に心地よい、不思議な魅力を持った作品です。3巻は表紙がオシャレでした。
【男性へのガイド】
→腐臭はするものの、耽美さは皆無なので、それをあまり強く意識しなければ、それなりに読めると思います。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→好き嫌いが激しそうではあるものの、個人的には好き。この「どこへ向かってるの?」感は、ある意味ゴツボ×リュウジ的で、そういうのが好きな方は。
作品DATA
■著者:亜樹新
■出版社:マッグガーデン
■レーベル:ブレイドコミックスアヴァルス
■掲載誌:コミックブレイドavarus(08年2月号~連載中)
■既刊3巻
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