
スキな子には
狼にだってなるんです
■読切りシリーズですので、第1話のあらましだけでもご紹介。
とてもキレイでやさしくて、まるで絵本から飛び出した王子様みたいな人…。木下愛子15歳、人生最大の勇気を振り絞って、今日生徒会長の相楽センパイに告白します!…告白は、ちょっとドジを踏んでカッコ悪かったけど、それでも想いは伝えられました!でも、相楽センパイは、遠くで見ていた時と違って実はとっても…!?
「ドS生徒会長」,「エリート校の彼」,「ウブカワ教師」…こーゆう彼と、こーゆうシチュエーションで、こーゆう恋がしたい!という乙女の願望を詰め込んだ、イイ男満載の読切りシリーズです。コンセプトがこれですから、下世話な言い方をすればイメクラみたいな?いや、違うか。まぁ講談社ですから、多少のエロはございます。基本的にその方向の“萌えポイント”や“フェティシズム”をふんだんに盛り込んだような内容。軸はオーソドックスな少女マンガですので、あくまでそういった嗜好をもった読者のための作品という感じがします。逆に言えば、そういった趣味がない人にしたら、「ありきたりの少女マンガ」以上の感想は出ないわけで、そういう意味では諸刃の剣とも言えるかもしれません。

ヒロインたちがみんなカワイイ!このカットもそうですが、みんな無防備な感じがして、それが妙にツボにはまってしまいました。
タイトルの「ボイコレ!」は、ボーイズコレクションの略なのですが、それに負けず劣らず、女の子たちがカワイイです。赤らめた顔が、妙にエロいというかなんというか。なんとなくフワフワで柔らかい印象を受けたのですが、そろいも揃って女の子たちが黒髪じゃないってのが影響しているのかな。逆に男キャラは聡明そうな印象。これはキャラ設定の問題ですかね。絵柄がやけにツボだったので、ちょっとそこは強めプッシュしておきたいと思いました。かわいい時点で勝ちなのですよ、はい。
1話目と2話目が全く同じ流れ(すでに好きというスタート→出会い&仲良くなる→周囲からの邪魔で、ヒロイン感情先走り気まずい空気に→でも乗り越えてハッピーエンド)だったので、シチュエーションを変えるだけで焼き直しばかりなのかな、と思っていたら、3話目でがらりとテイストを変えてくるあたり、驚きました。与えられれば、とりあえず描き上げてしまう器用さがあるからこそ、こういうシリーズを描けるのか。これからも、もっと引き出しを見せてくれるかも。
【男性へのガイド】
→コンセプトがコンセプトですから。ただ女の子、カワイイです。感情移入できそうなキャラが出てきたのであれば(捻ったりはしてないので)。
【私的お薦め度:☆☆☆ 】
→前提が前提だけに、ツボ云々を考慮しないのであれば、普通の少女漫画という以上の評価はちょっと難しいか。ただ、完成度は高いと思います。
作品DATA
■著者:相川ヒロ
■出版社:講談社
■レーベル:KC別フレDX
■掲載誌:別フレ
■既刊1巻
■価格:495円+税
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