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Tag [オススメ] [新作レビュー] 2009.09.17
07227170.jpg高殿円/藤丘ようこ「神曲奏界ポリフォニカエターナル・ホワイト」(1)


いいかスノウドロップ
おまえがどう思おうと
俺はもうおまえのものだ
忘れるな



■人と精霊が共存する異世界・ポリフィニカ大陸。スノウは、その精霊に力を与える神曲を奏でる神曲楽士を代々輩出してきたグラナード家に仕えるメイド。幼い頃に行き倒れていたところを、グラナード家の娘であるプリムローズに拾われ、今に至る。今日は、楽士候補生であるプリムローズの演奏会。そんな大事な日にも関わらず、寝坊をしてしまったスノウは、大急ぎで会場へ。そしてその途中、宙に浮く不思議な青年に出会い…!?

 あ~、切りどころが難しい。ということで、「神曲奏界ポリフィニカ」エターナル・ホワイトのご紹介です。アニメやゲーム、ラノベにはそれほど強くない私ですが、「神曲奏界ポリフィニカ」の名前は聞いたことがありました。そんな人気シリーズの一つが、このエターナル・ホワイトになります。少し調べてみたところ、シリーズではあるものの、この白シリーズは他の作品との関連性は薄く、主に世界観が受け継がれているようです。なので、他の作品を知らないからといって困ることはありません。私も全くの初見でしたが、基本的なことはすぐに理解でき、非常に楽しんで読むことが出来ました。

 舞台は、精霊と人間が共存する世界・ポリフィニカ。人間と精霊を結びつけるものは、神曲。そして、その神曲を演奏するのが、神曲楽士と呼ばれる精鋭たち。幼い頃から訓練を受けた楽器の名手たちが、演奏会で腕を披露し、選ばれたごく少数のみが、楽士を養成する中央精霊師学院への入学が許可されます。その演奏会での最有力候補として目されているのが、ヒロイン・スノウの仕えるグラナード家の娘・プリムローズ。演奏会当日も、その腕をいかんなく発揮し、内定確実とします。そんな彼女を、嬉しくも複雑に眺めるスノウ。実は学院は、某ラピュタのように浮かぶ浮き島の上にあり、入学が決まれば離ればなれになってしまうのです。そんな彼女に声をかけてきたのが、少し前に出会った宙に浮く青年・ブランカ。彼の正体は、精霊。スノウに楽士としての希有な能力を見出した彼は、特例でスノウを中央精霊師学院へ入学させてしまいます。しかしスノウは、楽器の経験は皆無。ブランカから幻のコントラバスを手渡されると同時に、彼女の苦難の日々が始まります。


ポリフォニカ
百合要素あり〼。これからどんな人間関係を見せていくのか、楽しみ。


 スゴく長い説明になってしまいましたが、要は精霊に選ばれた全くの素人少女が、楽士を養成する学院で、降りかかる苦難を乗り越え成長していくというファンタジー作品です。ちなみに彼女が選ばれたのは偶然でも気まぐれでもなく、ちゃんとした理由があってのこと。彼女の過去は謎に包まれているのですが、ストーリーの進行と共に徐々に明らかになっていくと思われます。素質はあるけど欠点も多い、そんな生徒が特別な楽器を手に…という話としては、「金色のコルダ」(→レビュー)や「101人目のアリス」(→レビュー)などを思い出しますが、これもまた似たような系統のお話。ただし前述の2作品が、どちらかというと学園モノの色が強いのに対し、こちらはよりファンタジー色が強い内容となっています。学園生活は当然描かれるものの、人間関係を薄く広くというよりは、濃く深くという感じ。

 先の2作品もオススメにしたのですが、ええ大好きです、こういうお話。それとノリがなんとなく秋田書店っぽくないです、どちらかというと角川っぽいです。ま、元が元だけに、そうなってくるのでしょうが。なんというかこの、元気いっぱいで、おてんば気質のあるヒロインが、非常に愛らしいですね。この「何にも媚びない!」という性格が、爽やかでイイ。加えてプリムローズとの百合百合しい関係がまた…。しかも一筋縄ではいかなそうな雰囲気が、さらに先を読ませたくさせてくれます。落としどころがどこなのかは、まだハッキリとは見えていませんが、それでもなかなかに惹き付ける内容。学園ファンタジーが好きな方は、チェックしてみてはいかがでしょうか。


【男性へのガイド】
→男性でも全然OKだと思うのですが。少女漫画的な恋愛色も現時点ではほとんどないですし。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→この手の作品は大好き。万人向けという感じはしませんが、作りそのものは易しく、一定の読みやすさはあると思います。繰り返しになりますが、学園ファンタジーとかいう類いの作品が好きな方は。


作品DATA
■著者:藤丘ようこ/高殿円
■出版社:秋田書店
■レーベル:プリンセスコミックス
■掲載誌:プリンセス(2009年4月特大号~連載中)
■既刊1巻
■価格:400円+税

■購入する→Amazonbk1

カテゴリ「プリンセス」コメント (2)トラックバック(0)TOP▲
コメント

はじめまして。
私これの原作かなり好きだったりしますが、コミカライズも出たんですね。時々黒いお嬢様や、外見に似合わず子供染みたブランカが見てて楽しいです。
しかしソフトバンクではなく秋田書店とはまた意外なところから出たなあという印象。
From: クロネンコ * 2009/09/17 22:28 * URL * [Edit] *  top↑
はじめまして。コメントありがとうございます。
原作のファンなのですか!私は原作読んでいないので、素の感想でこんな感じになりました。お嬢様は1巻ではまだ黒さを出していませんが、「出すぞ!」というオーラ全開で楽しみです(笑)

原作はソフトバンクなんですね。そう考えると確かに意外な印象があります。
From: いづき * 2009/09/17 22:52 * URL * [Edit] *  top↑

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