作品紹介はこちら→*新作レビュー*こうち楓「LOVE SO LIFE」
こうち楓「LOVE SO LIFE」(2)
こんなに楽しいのは
きっと
3人が家族みたいに
側にいてくれるから
■2巻発売です。
各所で評判が良いので、自分もオススメにしときゃ良かったかな、と若干後悔している今日この頃。例え見当はずれのレビューだったとしても、戒めのために評価は変えんでおこうと思います。いや、正直掴みきれない作品は☆3に逃げることが多いんですよ。この作品も、1巻時点では正直掴みきれなかった。
さて、そんな手探り状態で読みはじめた2巻ですが、何これ面白い。とにかくヒロイン・詩春のカワイさがハンパないです。ハートフルとか、そんなジャンルじゃない。これはもう、詩春っていうジャンルだよね(←)。料理は出来るし、子ども大好きであやすのが上手だし、気配りも欠かさないし、困った人がいたらついつい手助けしちゃうし、いつも笑顔だし、折り畳み傘常備だし、ショートパンツ率高いし(でもスカートが至高)、それでいてその魅力に無自覚という。

姉にしたいキャラ第1位
恋人にしたいキャラ第1位
嫁にしたいキャラ第1位
母にしたいキ(ry
とまぁ気持ち悪いプッシュはこの辺までにして、とにかく一つの家族役割にとらわれない魅力を振りまいているんですよね。前巻のレビューの際、詩春は“姉”,“母”,“恋人”「的」な役割を横断的に担っていると書いたのですが、2巻でもそれは相変わらず。レヴィ=ストロース的に言えば、こういった家族役割を横断的にこなすことはまず不可能だと思われるのですが、そもそも詩春は親族ではないので、こういった話は意味がないのか(それに関しては松永さんも然り)。ただそれでも、恋人と姉・母親を両立することは非常に難しく、ゆくゆくは選択を迫られることになるでしょう…というか、迫られて欲しい。基本的にその辺の境界がはっきりせずとも大丈夫ってのが、疑似家族ものの一つの特権なのですが、それでもやっぱりスッキリしないところはあるんですよね、個人的に(時計野はり「お兄ちゃんと一緒」とか)。現時点では恋愛色は非常に薄く、イベント時に思い出したように意識する程度。でも、これから恋愛方面に転がらないわけがない。楽しみで仕方ありません。まだ詩春は本当に意味での”弱さ“を松永さんに見せていないので、そこから一気に進展するんじゃないかな、と勝手に予想。
そんななんとも素敵で不思議なポジションにいる詩春ですが、恋愛描写に関しては非常にわかりやすくて良いですね。無意識の家族性に対して、有(過剰)意識の恋愛性。ついつい意識してしまう詩春と松永さんが、なんとも微笑ましいです。

自然体の詩春が松永さんを意識した時に見せる、この不自然さが好き。
作者さんのあとがきにある、「3巻からは内容ももう少し「進み」の解るモノにしたいと思ってます」というのは、何かのフラグ?双子の成長のことなのか、二人の恋路のことなのか、はたまた全く関係のないストーリーが出てくるのか…楽しみ。
■購入する→Amazon
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bk1

こんなに楽しいのは
きっと
3人が家族みたいに
側にいてくれるから
■2巻発売です。
各所で評判が良いので、自分もオススメにしときゃ良かったかな、と若干後悔している今日この頃。例え見当はずれのレビューだったとしても、戒めのために評価は変えんでおこうと思います。いや、正直掴みきれない作品は☆3に逃げることが多いんですよ。この作品も、1巻時点では正直掴みきれなかった。
さて、そんな手探り状態で読みはじめた2巻ですが、何これ面白い。とにかくヒロイン・詩春のカワイさがハンパないです。ハートフルとか、そんなジャンルじゃない。これはもう、詩春っていうジャンルだよね(←)。料理は出来るし、子ども大好きであやすのが上手だし、気配りも欠かさないし、困った人がいたらついつい手助けしちゃうし、いつも笑顔だし、折り畳み傘常備だし、ショートパンツ率高いし(でもスカートが至高)、それでいてその魅力に無自覚という。

姉にしたいキャラ第1位
恋人にしたいキャラ第1位
嫁にしたいキャラ第1位
母にしたいキ(ry
とまぁ気持ち悪いプッシュはこの辺までにして、とにかく一つの家族役割にとらわれない魅力を振りまいているんですよね。前巻のレビューの際、詩春は“姉”,“母”,“恋人”「的」な役割を横断的に担っていると書いたのですが、2巻でもそれは相変わらず。レヴィ=ストロース的に言えば、こういった家族役割を横断的にこなすことはまず不可能だと思われるのですが、そもそも詩春は親族ではないので、こういった話は意味がないのか(それに関しては松永さんも然り)。ただそれでも、恋人と姉・母親を両立することは非常に難しく、ゆくゆくは選択を迫られることになるでしょう…というか、迫られて欲しい。基本的にその辺の境界がはっきりせずとも大丈夫ってのが、疑似家族ものの一つの特権なのですが、それでもやっぱりスッキリしないところはあるんですよね、個人的に(時計野はり「お兄ちゃんと一緒」とか)。現時点では恋愛色は非常に薄く、イベント時に思い出したように意識する程度。でも、これから恋愛方面に転がらないわけがない。楽しみで仕方ありません。まだ詩春は本当に意味での”弱さ“を松永さんに見せていないので、そこから一気に進展するんじゃないかな、と勝手に予想。
そんななんとも素敵で不思議なポジションにいる詩春ですが、恋愛描写に関しては非常にわかりやすくて良いですね。無意識の家族性に対して、有(過剰)意識の恋愛性。ついつい意識してしまう詩春と松永さんが、なんとも微笑ましいです。

自然体の詩春が松永さんを意識した時に見せる、この不自然さが好き。
作者さんのあとがきにある、「3巻からは内容ももう少し「進み」の解るモノにしたいと思ってます」というのは、何かのフラグ?双子の成長のことなのか、二人の恋路のことなのか、はたまた全く関係のないストーリーが出てくるのか…楽しみ。
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