
先輩だから
誘ったんですよ
■真崎葵は、お菓子(を食べるの)が大好きな女子高生。昔から男のようだと言われ育ってきた葵だったが、ついに春が!?なんと中等部3年で製菓部部長の男の子・湯瀬巧から、告白されたのだ!!……「男」として。その時は速攻で断った葵だったが、後日周りの女子の陰謀により、偵察員として女子禁制の製菓部へ「男」として入部することに…。美形男子部員に囲まれて、「男」として部活に参加する不思議な生活を始めた葵だったが…!?
美形揃いで女子から大人気、しかし女子禁制という製菓部。そんな謎に包まれた部活に、「男」として送り込まれることになったのは、先日製菓部の部長から「男」として告白されたばかりの女子高生・葵。始めは友達のお願いということで、嫌々ながら通っていた葵でしたが、部活に通い詰めるうちに、だんだんと自分の居場所をそこに見出していくようになります。男装もので秘密のまま行くのかと思いきや、嫉妬にまみれた女子によって早々に身バレ。しかし「葵は男っぽいし、今まで一緒にいたから特別OK」と、その後も紅一点として在籍することになります。

もちろん不器用。製菓においては、どちらかというと足をひっぱってしまう。本人はそれを自覚しており、懸命に上達を計ろうとする。
基本的にはありがちな、男装学園ハーレムもの。中等部でありながら部長を務め、葵にぞっこんのド変態・湯瀬をはじめ、抱きつき癖のある純粋無垢な少年・押領寺、常に笑顔で部員をサポートするしっかり者・山田、無表情の氷結男・御手洗など、個性派揃いの面々にと、男勝りの葵が少しずつ仲を深めていくというお話です。学園コメディ一本という感じなので、ストーリー性は薄く、またメッセージ性も希薄。ただその分気楽に読めるようになっています。ヒロインはサッパリしつつも、要らぬところで考え込んでしまったりと、なかなか可愛らしい性格の持ち主。なんとなく「恋愛ラボ」のリコっぽくて、ついつい感情移入してしまいました。
【男性へのガイド】
→ヒロインはそれなりに魅力的かもしれんです。ま、結局はハーレムものなんですけどね。
【私的お薦め度:☆☆☆ 】
→全体的に薄いものの、それは別に減点材料にはならんと思うんですよね。学園ハーレムでのコメディが好きな方は、手に取ってみてはいかがでしょうか。
作品DATA
■著者:神田はるか
■出版社:角川書店
■レーベル:ASUKA ComicsDX
■掲載誌:Asuka(2009年2月号~連載中)
■既刊1巻
■価格:560円+税
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