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Tag [新作レビュー] 2009.01.29
毎日君に恋してる山田こもも「毎日君に恋してる」


好きだけど
手は届くけど
伝えられない
暁先輩も私と同じ…?



■絶対に無理だと思われていた高校に見事合格したヒロイン・芽依。近くに住む社会人の兄のマンションから高校に通う予定だったが、なぜかの兄の部屋には見知らぬ青年が。事情を聞くと、兄は同じマンションの別の部屋で交際中の相手と同棲中。しかも同棲相手は兄の10歳年上で、現在兄の子を妊娠中。さらに芽依と1歳違いの息子がいて、その息子が部屋にいた青年・暁だという。同棲相手は身重で離れられない、そして新しい部屋を借りる余裕もない。そう兄に言いくるめられ、結局暁と同居生活をすることになった芽依だったが…!?

 少女マンガの王道「同居モノ」作品です。念願の共学校に合格し、新生活に胸躍らせる芽依でしたが、なぜかひとつ歳上の男の子・暁と同居するハメに。最初は戸惑っていたものの、優しく接してくれる暁に、徐々に心を許し、やがて想いをよせるように。しかし、暁には別に想いをよせる相手が。しかもその相手には婚約者がいるという、決して叶わぬ恋。それぞれ伝えられない想いを抱えるふたりの関係を、丁寧な心情描写で描いていきます。
 
 同居までの展開に多少の無理が感じられますが、まぁこの手の話では気にしちゃいけませんよね、うん。ヒロインの心の揺れ動きや、ふたりの関係を丁寧に描いているため、話の進行はゆっくり目。1巻終了時点では、まだこれと言った動きが起こっておらず、現段階での評価が非常に難しいです。今後話を展開させる準備は着々、下ごしらえに余念はないと言った感じで、大化けする可能性も十分ある気もするのですが、はたしてどうだろう。とりあえず、クラスメイトにバリバリ伏線張られていて、次巻以降何かしてきそう。これが起爆剤となるのかどうか。要注目です。


【オトコ向け度:☆    】
→ヒロインの想いに、読んだ女の子が共感する。そんな系統の作品なんじゃないでしょうか。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→丁寧さは評価できますが、動きのない現時点ではお薦めするにはワンパンチ足りない。ただ今後の展開に次第では大化けもありそう。チェックしといて損はないと思います。


作品DATA
■著者:山田こもも
■出版社:小学館
■レーベル:Cheese!フラワーコミックス
■掲載誌:Cheese!( 2008年10月号~連載中)
■既刊1巻
■定価:400円+税

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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