マジコ!「コードギアス―反逆のルルーシュ」(1)
スザク、僕は…
ブリタニアを…
ぶっ壊す■7巻発売しました。
神聖ブリタニア帝国によって占領された日本。「日本国」ではなく「エリア11」と新たに名付けられたこの地域では、ブリタニア人が暮らす「租界」と、日本人が暮らす「ゲットー」の2階層に自然に分かれ、人々の自由と権利は奪われたままだった。そんな世界を変えようと目論む、1人の少年・ルルーシュ。「ギアス」と呼ばれる特殊な力を手に入れた彼は、ブリタニアへの復讐のためならば、手段を選ばない。野望を秘めた孤独な少年の戦いが今、幕を開ける…!!
「コードギアス」という名前は、多くの方が聞いたことあると思います。人気アニメとして様々な場所で話題を振りまいていましたね。ただ私は原作知らないので、その上でのレビューになります。「コードギアス」について知っているのは、1期のOPがFLOWの「COLORS」だったことと、声優の小清水亜美さんがインタビューで「許されるギアスが欲しい」と発言した、という程度。
主人公は、日本を占領した側の人間・ルルーシュ。しかし彼は、神聖ブリタニアに復讐心を燃やしています。実は彼、ブリタニア皇族の末裔でありながら、皇族の陰謀により母を殺され、妹も体を不自由にされるといった過去を持っており、現在は普通のブリタニア人として暮らしています。そんなある日、ある事態に巻き込まれ謎の少女と出会ったことをきっかけに、相手を如何なる命令にも従わせることのできるギアス「絶対遵守の力」を手に入れます。もともとあった復讐心に、高い頭脳、そこに加えてギアス発現と、彼を復讐へ突き動かすには十分すぎる条件が整いました。彼は学校で副生徒会長を務めながら、裏で素顔を仮面とマントで隠したテロリスト・「ゼロ」として、私設軍隊「黒の騎士団」を結成し、ブリタニア帝国に反逆を引き起こすようになります。

ギアスを発動すると左目が光る。その力は意のままに使いこなせるというわけではなく、若干の制約あり。
原作では、ルルーシュの友人である、スザクも主人公になるようですね。共にブリタニアに復讐心を持ちながらも、徹底的に叩きにいくルルーシュに対して、内部からの浄化を目指すスザクと、その方向性は真逆。ルルーシュは、一般的な「ヒーロー」ではなく、いわゆる「アンチヒーロー」の道を進むことになります。
もともとある舞台背景に加え、ギアスという特殊能力を物語に組み込むことで、ストーリーに幅と動きを付けることに成功。一度目を引きつけてしまえば、そりゃ見入るよなぁ。やや貧弱な印象の主人公も、個人的には好き。最初から目的は「ブリタニアへの復讐」ではあるものの、小さいところから初めて、気がつけば一気に世界を相手に…という辺は、なんとなく「デスノート」を想起させなくもありません。まぁ元々持っている物語としての性格
は全然違うものですが。とりあえず微妙なレビューしても許されるギアスが欲しいです、はい。
【男性へのガイド】→ここから入ろうって人は少ないんじゃないですかね?まぁそれなり、という感じです。
【私的お薦め度:☆☆☆ 】→原作との兼ね合いなしに見て、このくらい。まずまず面白いとは思いますが、私怨発端でディストピアを切り崩そうとする青年の生き様…みたいな所にはあまり興味がないという。
作品DATA■著者:マジコ!
■出版社:角川書店
■レーベル:ASUKAコミックスデラックス
■掲載誌:ASUKA(2006年10月号~連載中)
■既刊7巻
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