このエントリーをはてなブックマークに追加
--.--.--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリスポンサー広告||TOP▲
このエントリーをはてなブックマークに追加
2009.10.01
31822264.jpgマジコ!「コードギアス―反逆のルルーシュ」(1)


スザク、僕は…
ブリタニアを…
ぶっ壊す



■7巻発売しました。
 神聖ブリタニア帝国によって占領された日本。「日本国」ではなく「エリア11」と新たに名付けられたこの地域では、ブリタニア人が暮らす「租界」と、日本人が暮らす「ゲットー」の2階層に自然に分かれ、人々の自由と権利は奪われたままだった。そんな世界を変えようと目論む、1人の少年・ルルーシュ。「ギアス」と呼ばれる特殊な力を手に入れた彼は、ブリタニアへの復讐のためならば、手段を選ばない。野望を秘めた孤独な少年の戦いが今、幕を開ける…!!

 「コードギアス」という名前は、多くの方が聞いたことあると思います。人気アニメとして様々な場所で話題を振りまいていましたね。ただ私は原作知らないので、その上でのレビューになります。「コードギアス」について知っているのは、1期のOPがFLOWの「COLORS」だったことと、声優の小清水亜美さんがインタビューで「許されるギアスが欲しい」と発言した、という程度。
 
 主人公は、日本を占領した側の人間・ルルーシュ。しかし彼は、神聖ブリタニアに復讐心を燃やしています。実は彼、ブリタニア皇族の末裔でありながら、皇族の陰謀により母を殺され、妹も体を不自由にされるといった過去を持っており、現在は普通のブリタニア人として暮らしています。そんなある日、ある事態に巻き込まれ謎の少女と出会ったことをきっかけに、相手を如何なる命令にも従わせることのできるギアス「絶対遵守の力」を手に入れます。もともとあった復讐心に、高い頭脳、そこに加えてギアス発現と、彼を復讐へ突き動かすには十分すぎる条件が整いました。彼は学校で副生徒会長を務めながら、裏で素顔を仮面とマントで隠したテロリスト・「ゼロ」として、私設軍隊「黒の騎士団」を結成し、ブリタニア帝国に反逆を引き起こすようになります。


コードギアス
ギアスを発動すると左目が光る。その力は意のままに使いこなせるというわけではなく、若干の制約あり。


 原作では、ルルーシュの友人である、スザクも主人公になるようですね。共にブリタニアに復讐心を持ちながらも、徹底的に叩きにいくルルーシュに対して、内部からの浄化を目指すスザクと、その方向性は真逆。ルルーシュは、一般的な「ヒーロー」ではなく、いわゆる「アンチヒーロー」の道を進むことになります。
 
 もともとある舞台背景に加え、ギアスという特殊能力を物語に組み込むことで、ストーリーに幅と動きを付けることに成功。一度目を引きつけてしまえば、そりゃ見入るよなぁ。やや貧弱な印象の主人公も、個人的には好き。最初から目的は「ブリタニアへの復讐」ではあるものの、小さいところから初めて、気がつけば一気に世界を相手に…という辺は、なんとなく「デスノート」を想起させなくもありません。まぁ元々持っている物語としての性格
は全然違うものですが。とりあえず微妙なレビューしても許されるギアスが欲しいです、はい。


【男性へのガイド】
→ここから入ろうって人は少ないんじゃないですかね?まぁそれなり、という感じです。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→原作との兼ね合いなしに見て、このくらい。まずまず面白いとは思いますが、私怨発端でディストピアを切り崩そうとする青年の生き様…みたいな所にはあまり興味がないという。


作品DATA
■著者:マジコ!
■出版社:角川書店
■レーベル:ASUKAコミックスデラックス
■掲載誌:ASUKA(2006年10月号~連載中)
■既刊7巻

■購入する→Amazonbk1

カテゴリ「Asuka」コメント (0)トラックバック(0)TOP▲
コメント


管理者にだけ表示を許可する

この記事にトラックバック
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
タグカテゴリ
月別アーカイブ
リンク
プロフィール

Author:いづき
20代男、Macユーザー。野球はヤクルト、NBAはマジックが好きです。

文章のご依頼など、大事なお話は下記メールアドレスへお願い致します。


■Twitter
@k_iduki

■Mail
k.iduki1791@gmail.com
※クリックでメール作成
RSSフィード
▽最新記事のRSSを購読

a_m.jpg
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Power Push
2012年オススメはコチラ→2012年オススメ作品集


かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。