作品紹介はこちら→藤原よしこ「恋したがりのブルー」
5巻レビュー→《気まぐれ続刊レビュー》藤原よしこ「恋したがりのブルー」5巻
藤原よしこ「恋したがりのブルー」(6)
たくさんの
涙とひきかえの
あたしの 願いは …
※夢中で書いてたらネタバレ過剰気味になってしまったので、ご注意を!
■6巻発売、完結しました(つД`)・゚・
陸への想いが消えないまま、海と付き合い続けてきた蒼。期せずして2人きりになったコピー室で、陸からキスをされてしまう。揺れ動く心。そんな中、学校行事の修学旅行が訪れる。陸への想いを抱えたまま、なんとなく煮え切らない蒼に、海も気づくが・・・
終わった…終わってしまった…もっと続くと思ってたんですけど、残念な気持ちと、無事ラストを迎えられて嬉しいという気持ちが半々。とりあえず、これだけは言わせてください。とにかく蒼は、最高のヒロインだったと。とにかくこれにつきます。藤原先生の前作「恋なんかはじまらない」は、カンナで持ってたな、という印象だったのですが、「恋ブル」は間違いなく蒼で持ってました。こんなにも明るく前向きで、自分への卑下を外に出す事無く、そして他人のために泣くことの出来るヒロインが、いままでにいたでしょうか?多分いたと思うけど、でもやっぱり蒼は最高のヒロインなのです。
■相手のためだけに泣ける蒼
メインキャラ4人のうち、同じ中学出身で三角関係にあった空ちゃん,陸,海の3人は、そのことが尾をひいて、終盤にいけば行くほど自分を卑下するというパターンに陥っていました。
清乃は、陸と海の仲を引き裂いた過去と、蒼へ思わず嫌がらせをしてしまったことを責め、海は陸を出し抜き続けていることを責め、そして陸は、清乃と蒼を振り回し傷つけたことを責めました。そんな中、蒼だけはそういったことをしなかったように思います。
大事な人たちを、いっぱい傷つけて というモノローグがあるように、自分を責めてはいるのですが、それは全て相手への「ごめん」という言葉に変換され、決して「私って最低でしょ?」という発言にはいかなかった。ここがスゴいと思うのですよ。そういう子だからこそ、他人のために思い切り涙を流せるのです。
清乃への涙
陸への涙
あれ、海だけないなぁ…。海のために涙を流すシーンはあったのですが、それは同時に「ごめん」の感情=自分への責め感情が含まれていたので、ちょっとこの二つとは違うかなぁ、という感じ。最後まで報われないヤツだったな、海。でも私はそんな海が好きですよ。
■ベタだけど、最高の演出
とにかく泣き、同時に泣かせにかかっているわけなんですが、ラスト近くの陸の言葉には思わずウルッと…
これはズルい。出会った時の台詞は…
こうしてウソからはじまった恋が、ついに本物になったわけですが、ここで被せてくるかぁ…。これはしてやられた。こういうお話だからこそ、こういうクサい演出が恐ろしい破壊力をもって襲ってくるんですよ。いやぁ、良かった。もうこれで全部OKになっちゃいました。もうこのシーンを見るために、「恋ブル」を読んでたと言っても過言ではない。
締めに関しては、正直意外でした。こう持ってくるか、と。これはどうなのよ、と思いつつも、最後の最後のシーンなんかは思わず微笑んでしまうような幸せ感。いいよね、こういう感じ。唯一の心残りは、陸の運転するバイクの後ろに乗る蒼が描かれなかったこと。清乃の想いが爆発するきっかけにもなり、陸の心残りな気持ちを蒼に伝える際にも登場したバイク…と思ったら表紙がああああああああ・・・!!もうね、満点です満点。素晴らしいです。
■失恋した清乃も、またカワイイ
あと最後に清乃でもプッシュしておこうかな。失恋した彼女は、いかにも「らしい」行動を取ります。

ロング→セミロング
これも全然アリでしょう。リアルの知人でも、何人か失恋して髪をバッサリ切った方がいるのですが、皆々似合う似合わないとかではなく、キレイになってた気がします。女は失恋してキレイになってくんだよ…なんて。ちなみにウチの妹は失恋してパチンコ行ってましたけどね。しかもバカ勝ちしてたし、アカンなぁ。
藤原先生の次回作に期待しつつ、これで締め。とにもかくにも、私はこの4人が、この作品がどうしようもなく好きなのです。脇役のタコちゃんも、6巻ではいい味出してたよ。いい最終回でした!拍手!
■購入する→Amazon
/
bk1
※追記
Outbrain(評価ツール)での単独による評価多投は、評価の高低に拘らずご遠慮願います(>_<)
5巻レビュー→《気まぐれ続刊レビュー》藤原よしこ「恋したがりのブルー」5巻

たくさんの
涙とひきかえの
あたしの 願いは
※夢中で書いてたらネタバレ過剰気味になってしまったので、ご注意を!
■6巻発売、完結しました(つД`)・゚・
陸への想いが消えないまま、海と付き合い続けてきた蒼。期せずして2人きりになったコピー室で、陸からキスをされてしまう。揺れ動く心。そんな中、学校行事の修学旅行が訪れる。陸への想いを抱えたまま、なんとなく煮え切らない蒼に、海も気づくが・・・
終わった…終わってしまった…もっと続くと思ってたんですけど、残念な気持ちと、無事ラストを迎えられて嬉しいという気持ちが半々。とりあえず、これだけは言わせてください。とにかく蒼は、最高のヒロインだったと。とにかくこれにつきます。藤原先生の前作「恋なんかはじまらない」は、カンナで持ってたな、という印象だったのですが、「恋ブル」は間違いなく蒼で持ってました。こんなにも明るく前向きで、自分への卑下を外に出す事無く、そして他人のために泣くことの出来るヒロインが、いままでにいたでしょうか?多分いたと思うけど、でもやっぱり蒼は最高のヒロインなのです。
■相手のためだけに泣ける蒼
メインキャラ4人のうち、同じ中学出身で三角関係にあった空ちゃん,陸,海の3人は、そのことが尾をひいて、終盤にいけば行くほど自分を卑下するというパターンに陥っていました。
清乃は、陸と海の仲を引き裂いた過去と、蒼へ思わず嫌がらせをしてしまったことを責め、海は陸を出し抜き続けていることを責め、そして陸は、清乃と蒼を振り回し傷つけたことを責めました。そんな中、蒼だけはそういったことをしなかったように思います。
大事な人たちを、いっぱい傷つけて


あれ、海だけないなぁ…。海のために涙を流すシーンはあったのですが、それは同時に「ごめん」の感情=自分への責め感情が含まれていたので、ちょっとこの二つとは違うかなぁ、という感じ。最後まで報われないヤツだったな、海。でも私はそんな海が好きですよ。
■ベタだけど、最高の演出
とにかく泣き、同時に泣かせにかかっているわけなんですが、ラスト近くの陸の言葉には思わずウルッと…
チューもHもする
本物の彼女になってくれないか
本物の彼女になってくれないか
これはズルい。出会った時の台詞は…
オレの彼女になってくれないか
チューとか Hとか 絶対しねえから
ウソの彼女になってくれればいいんだ
チューとか Hとか 絶対しねえから
ウソの彼女になってくれればいいんだ
こうしてウソからはじまった恋が、ついに本物になったわけですが、ここで被せてくるかぁ…。これはしてやられた。こういうお話だからこそ、こういうクサい演出が恐ろしい破壊力をもって襲ってくるんですよ。いやぁ、良かった。もうこれで全部OKになっちゃいました。もうこのシーンを見るために、「恋ブル」を読んでたと言っても過言ではない。
締めに関しては、正直意外でした。こう持ってくるか、と。これはどうなのよ、と思いつつも、最後の最後のシーンなんかは思わず微笑んでしまうような幸せ感。いいよね、こういう感じ。唯一の心残りは、陸の運転するバイクの後ろに乗る蒼が描かれなかったこと。清乃の想いが爆発するきっかけにもなり、陸の心残りな気持ちを蒼に伝える際にも登場したバイク…と思ったら表紙がああああああああ・・・!!もうね、満点です満点。素晴らしいです。
■失恋した清乃も、またカワイイ
あと最後に清乃でもプッシュしておこうかな。失恋した彼女は、いかにも「らしい」行動を取ります。

ロング→セミロング
これも全然アリでしょう。リアルの知人でも、何人か失恋して髪をバッサリ切った方がいるのですが、皆々似合う似合わないとかではなく、キレイになってた気がします。女は失恋してキレイになってくんだよ…なんて。ちなみにウチの妹は失恋してパチンコ行ってましたけどね。しかもバカ勝ちしてたし、アカンなぁ。
藤原先生の次回作に期待しつつ、これで締め。とにもかくにも、私はこの4人が、この作品がどうしようもなく好きなのです。脇役のタコちゃんも、6巻ではいい味出してたよ。いい最終回でした!拍手!
■購入する→Amazon
※追記
Outbrain(評価ツール)での単独による評価多投は、評価の高低に拘らずご遠慮願います(>_<)