作品レビュー→*新作レビュー*橋本教子「ケイコク~世界を壊す恋~」
橋本教子「ケイコク。~世界を壊す恋」(2)
神様
私はあの人と
普通の恋がしたいんです
■2巻発売。ちょっと遅れましたがレビューを。
男を惑わし、その勢いのまま国ごと滅ぼしてしまうという美女・傾国。100年に1人のみ現れるというケイコクが、コマチのほかにももう1人いたことが判明する。コマチと違い非常に美しい容姿を持つ彼女は、長い間研究所付属の施設に入院していたこともあり、幼い心しか持ち合わせていなかった。そんな彼女に猛アタックを食らう明良と、友達認定されてしまったコマチ。前代未聞の状況に、当事者だけでなく周りも慌てふためくが・・・!?
簡単に言うと究極のサゲマンのお話。恐らくモデルは東原(ry...
毎年甲子園には10年に1人の逸材がいたりしますよね。ケイコクでも、同じことが起こってしまいました。もう1人のケイコク・クレアの登場です。彼女は幼い頃からケイコクの資質を見せ、父親までをも魅了。行き過ぎた父親は彼女と共に心中を図ろうとするも、クレアは奇跡的に助かり、以降16年間眠り続けることになります。ケイコクがケイコクとして機能しない…その状況に神様は焦ったのか、コマチを2人目のケイコクに選出。しかし彼女がケイコクとしての資質を見せはじめた頃、クレアの意識が回復、なんとケイコクが2人同時に存在するという異例の事態に陥ってしまいます。しかも研究所が同じため、2人は早々にバッティング。状況は、明良を2人で取り合うという、3角関係の状態になってしまいます。

新キャラクレア。年齢はコマチの5つ上、明良と同い年だが、16年間眠り続けていたために精神年齢はもの凄く幼く、ワガママ。
買ってからちょっとの間放置していたんですが、面白いですね、やっぱり。明良に想いを寄せるも、新キャラ(しかも明良の過去を知っていて、積極的に彼にアタック)に独り占めされてしまい、押しの弱いヒロインは「どうぞどうぞ…」と言いつつも傷つく。恋愛要素だけ抜き取ると、ベタ中のベタと言えるような三角関係を展開しているのですが、それを「ケイコク」という設定を用いることによって、完全に「使い物」にしているという。これは上手いです。ちなみにケイコクに関してなんですが、ケイコクは同時期に2人存在することはできず、2人一緒にいると、どちらかがケイコクでなくなるという現象が起きます。ケイコクであること=超幸運体質の明良と一緒にいられる理由であるので、そうでなくなると恋愛レースではかなり痛手となってしまいます。そんな中、一層強まるクレアのケイコクの力と、弱まっていくコマチ。
さて、ケイコクでなくなりそうだけど、どうする?…という展開。まぁそこはなんとかなってしまうのですが。どうやらケイコクの力は2人の間で強まったり弱まったりするようで、まだ確定ではないのかな、という感じ。ま、確定後も幸運体質の男が登場して逆の三角関係が築かれたりするであろうと思われるので、ネタは切れないだろうなぁ。ただ若干急ぎ足すぎる気もするわけで、ラストとかどうなんだろ、とも思った。なんとなく次がポイントになりそうな予感です。もっとゆっくり構えてもいいと思うんですけど。
■購入する→Amazon
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bk1

神様
私はあの人と
普通の恋がしたいんです
■2巻発売。ちょっと遅れましたがレビューを。
男を惑わし、その勢いのまま国ごと滅ぼしてしまうという美女・傾国。100年に1人のみ現れるというケイコクが、コマチのほかにももう1人いたことが判明する。コマチと違い非常に美しい容姿を持つ彼女は、長い間研究所付属の施設に入院していたこともあり、幼い心しか持ち合わせていなかった。そんな彼女に猛アタックを食らう明良と、友達認定されてしまったコマチ。前代未聞の状況に、当事者だけでなく周りも慌てふためくが・・・!?
簡単に言うと究極のサゲマンのお話。恐らくモデルは東原(ry...
毎年甲子園には10年に1人の逸材がいたりしますよね。ケイコクでも、同じことが起こってしまいました。もう1人のケイコク・クレアの登場です。彼女は幼い頃からケイコクの資質を見せ、父親までをも魅了。行き過ぎた父親は彼女と共に心中を図ろうとするも、クレアは奇跡的に助かり、以降16年間眠り続けることになります。ケイコクがケイコクとして機能しない…その状況に神様は焦ったのか、コマチを2人目のケイコクに選出。しかし彼女がケイコクとしての資質を見せはじめた頃、クレアの意識が回復、なんとケイコクが2人同時に存在するという異例の事態に陥ってしまいます。しかも研究所が同じため、2人は早々にバッティング。状況は、明良を2人で取り合うという、3角関係の状態になってしまいます。

新キャラクレア。年齢はコマチの5つ上、明良と同い年だが、16年間眠り続けていたために精神年齢はもの凄く幼く、ワガママ。
買ってからちょっとの間放置していたんですが、面白いですね、やっぱり。明良に想いを寄せるも、新キャラ(しかも明良の過去を知っていて、積極的に彼にアタック)に独り占めされてしまい、押しの弱いヒロインは「どうぞどうぞ…」と言いつつも傷つく。恋愛要素だけ抜き取ると、ベタ中のベタと言えるような三角関係を展開しているのですが、それを「ケイコク」という設定を用いることによって、完全に「使い物」にしているという。これは上手いです。ちなみにケイコクに関してなんですが、ケイコクは同時期に2人存在することはできず、2人一緒にいると、どちらかがケイコクでなくなるという現象が起きます。ケイコクであること=超幸運体質の明良と一緒にいられる理由であるので、そうでなくなると恋愛レースではかなり痛手となってしまいます。そんな中、一層強まるクレアのケイコクの力と、弱まっていくコマチ。
さて、ケイコクでなくなりそうだけど、どうする?…という展開。まぁそこはなんとかなってしまうのですが。どうやらケイコクの力は2人の間で強まったり弱まったりするようで、まだ確定ではないのかな、という感じ。ま、確定後も幸運体質の男が登場して逆の三角関係が築かれたりするであろうと思われるので、ネタは切れないだろうなぁ。ただ若干急ぎ足すぎる気もするわけで、ラストとかどうなんだろ、とも思った。なんとなく次がポイントになりそうな予感です。もっとゆっくり構えてもいいと思うんですけど。
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