
「泣いてるカオが可愛い」なんていったけど
ホントは
笑ってるもとかが一番可愛いに決まってるじゃないか…
■2巻発売しました。
和泉もとか、高校1年生。子供好きが高じて、隣の家でベビーシッターをすることになった。そんなお隣には、8年前に日本中のお茶の間の話題をさらった少年”キャラメル坊や”こと鹿野田瞬が住んでいる。そんなキャラメル坊やも小学6年生になり、今ではすっかり生意気な少年に。4つ歳下の男の子に、なんだか振り回されっぱなしのもとかだけど…!?
不定期連載だけあって、2巻発売までの期間はやっぱり開きますね。なんでもできるけど、その分生意気な4つ歳下の男の子と、子供好きの至って普通の女の子の、おとなり歳の差ラブコメです。ヒロイン・もとかのお隣に住む4つ歳下の瞬は、8年前にCMでお茶の間の話題をさらった”キャラメル坊や”。今は芸能活動はしていないものの、イケメン人気俳優である父の血をひく彼は、当然のように周囲から大人気。またルックスだけでなく、学業も優秀で、空手も黒帯と言う事無し。そんな瞬には、長年想い描いている計画があります。それは、中学に上がったらもとかに告白すること。それに対しもとかは…?みたいな流れ。基本的にはほのぼのしてます。

生意気ではあるものの、やっぱり4歳差。結局立場的に上にいるのはもとか。このもとかに弱っている瞬がカワイイじゃないですか。
今では高校生と中学生の組み合わせですが、スタート時点では高校生と小学生という、すこしアブナ気な組み合わせ。思春期入りたてらしく、生意気にもとかにちょっかいを出して気を惹かせるものの、肝心なところではもとかに振り回されてしまう瞬。そのバランス感が、いい具合にその危うさをマイルドにしています。幼なじみってのも多少あるんでしょうね。個人的に、小学生を恋愛対象にするような作品はダメなのですが、この作品に関してはさほど拒否感もなくすんなり読むことができました。
「きゃらめるBOY」のタイトルが示すように、内容は結構甘々です。この甘さを作り出しているのは、瞬ではなく確実にヒロインのもとか。瞬曰く、「もとかはお菓子に例えるならキャラメルじゃなくて綿菓子だ」だそうで、この作品自体も、どちらかというと綿菓子のようなふんわりした雰囲気がありますね。生意気な男の子でお菓子というと「ママレード・ボーイ」(→レビュー)を、高校生と小学生の恋愛というと「夜まで待てない。」や「ディアマイン」などを思い出しますが、物語のつくり自体はしっかりしているので、既視感ばかりで飽き飽き…ということにはならないです。むしろ独自色はしっかりで出せてるんじゃないかな。とりあえず瞬はどう考えてもいいショタ。
【男性へのガイド】
→ショタコン大歓喜。ヒロインも相手役もいいキャラですし、そういう意味では読みやすいかもしれません。ただあくまで甘さたっぷりのラブストーリーですから、お気をつけて。
【私的お薦め度:☆☆☆ 】
→小学生云々、既視感云々…とはいえなんだかんだで読めちゃいました。
作品DATA
■著者:森生まさみ
■出版社:白泉社
■レーベル:花とゆめCOMICS
■掲載誌:LaLa(平成19年12月号~連載中)
■既刊2巻
■購入する→Amazon