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Tag [続刊レビュー] 2009.10.10
作品紹介はこちら→*新作レビュー*円城寺マキ「はぴまり~Happy Marriage!?~」


07228809.jpg円城寺マキ「はぴまり~Happy Marriage!?~」(2)


紙切れ一枚のことだろうが
契約した以上は
おまえは俺のものだし
俺はおまえのものなんだよ



■2巻発売です。
 父親の作った借金を肩代わりする代わりに、会社の若社長と結婚することになった千和。ドタバタしている間に季節は過ぎ去り、気がつけば新入社員の入ってくる春。千和の所属する総務課にも、研修社員がやってきた。イケメン新人の研修担当に任命されたものの、気分は浮かない。それもそのはず、旦那である若社長・北斗と人気芸能人の密会デートが、雑誌にすっぱ抜かれたのだ。別に好きではないけれど、会うなら会うで、一言くらい伝えてくれてもいいのに…。いやでも、この感情っていったい…!?まだまだ微妙な2人の関係の行く末は…!?
 
 相変わらず距離が縮まらない二人…それでも縮まってるのかな?とりあえず、ヒロインの千和ですが、モテますよね。新人くんにも言いよられ、大学時代の先輩からは引き抜きの打診が…。しかし千和はそれを自覚していない様子。挙げ句気持ちをしっかり示してくれない北斗に対し、ヤキモチをやいて振り回しまくり。俯瞰で見ると、感情に任せ非常に身勝手な行動をとっているわけですが、まぁそこを責めてしまったらお終いなわけで。一応家族を救ってもらった“恩”はあるものの、それは“結婚”でチャラになったという認識。そして残るのは、結婚という事実のみ。恋人の段階にすら立てていない二人が、どういった距離感を保てばいいのかなど分かるはずもなく、こういったすれ違いが頻繁に起こるということなんでしょう。遠慮ができないのは、どちらもどこかに「結婚してやった」という感覚があるから。これが「結婚してもらった」であれば、こういったすれ違いも少しは減るんじゃないですかね。まぁそれだと話は全く面白くならないので、このぐらいで丁度良いのですよ。何も意識せずに読んでいると、千和の身勝手さに少々気が引けてしまう部分はあるものの、状況を考えると、これは恋愛というより、契約が先立った恋愛未満の状況を描いているわけで、自然と言えば自然なんですよね。特殊な関係性だからこそ生まれ得る、いざこざ。現実では確認のしようがありませんもの。


はぴまり2
ますますキャラがたってきた秘書の相馬さん。3巻以降さらに活躍してくれそうで楽しみ。


 読んでいるとどうしても北斗に肩入れしたくなってしまうのですが、肝心なところで詰めが甘いので、優位に立てずにいるんですよね。でも千和のことをここまで根気よく相手してやれるあなたには、ただただ感服するばかりです、はい。しかしながら、千和の心は確実に北斗に向いているのがわかりますが、一方の北斗の感情はいまだによくわからないという状況。好きゆえに…というよりは、義務感というか作業感を感じる行動の数々。これからどう崩れていくのか楽しみですが、案外最後までこの雰囲気で行ってしまうかも。
 
 1巻に比べると、笑いの部分がかなり少なくなっていて、若干のもの足りなさを感じてしまったというのが本音。ただその分、コメディにかき消されがちだったストーリーに注目して読むことができます。笑いの勢いだけで持っている作品なのかと思いきや、決してそうではありませんでした。ストーリーも一定水準で、十分読むに耐えうる内容。プチコミ作品は男性にとってかなりハードルが高い(ストーリー的にも、質的にも)イメージがあるのですが、これは男性でも楽しめる下地は十分にあるんじゃないでしょうか。男性にプチコミ作品を薦める(まずそんなシチュエーションはないと思うけど)ならば、この作品がうってつけだと思います。3巻は、コメディ成分多めでお願いします!


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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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