作品紹介はこちら→*新作レビュー* 西形まい「サイボーイ-改造少年」
西形まい「サイボーイ-改造少年」(2)
オレを
支えてくれる人がいる
オレを認めてくれる人がいる
■2巻発売。完結しました。
1巻発売の時点で連載は終了していたので、2巻完結はすでに織り込み済み。果たしてどんなかけ足で終了するのかと思いきや、「やるべきことは全部やった!」という感じの、実に爽やかで清々しい終わり方でした。窮屈さは一切なし。いやあ、面白かったです。
2巻での1番の見所は、主人公・九条の初恋の相手である、戸田さんの登場でしょうか。小3のとき、まだメガネで根暗だった清澄少年は、自分に優しく話しかけてくれた戸田さんに恋をします。そしてクラスメイトにそそのかされ、クラスメイトたちの前で告白するも「ハァ?キモイんだよ。あんたと話してやったのなんて、ボランティアだっつーの」とこっぴどくフラレてしまいます。このことがきっかけとなり、清澄はイイ男になることを決意するのですが、そのトラウマを植え付けた張本人が、とびきりの美人になって彼の前に再び登場。なぜか男に関してブランド志向になっている戸田さんは、人気ナンバーワンの清澄に目をつけ、つき合うように要求します(過去の写真をネタに)。戸田さんがこうなってしまったのには、ちゃんとした理由がアリ、それもまた好印象。まさかこんな形で新キャラが登場するとは思っていなかったので、この展開には驚かされました。話運びというか、話の作り方が上手いな、という。まぁイケメン会をはじめ、相変わらず小悪党が多いですけど(笑)とはいえコメディなので、こういった小悪党を用意して成敗するってのも、ひとつ水戸黄門的なパターンとして楽しめるので、ありっちゃありな気もします。

1話目の回想シーンに登場した戸田さんが、まさかの再登場。
2巻完結ですから、深くまで物語を描くことはせず、ほどほどのラインでやるべきことをしっかりとやりつくしたという印象。それ故に、アランさんとの恋路は思った程進展しませんでしたが、それはそれでウブな二人らしくて良かったですね。妹のアレンちゃんも可愛かった。どのキャラも、愛すべき魅力をもっていました。もう少し続けば、鷺野の過去なんかも明らかになって、面白かった気もしますけど、まぁそうなるとまた面倒なのか。やっぱり最後まで「オトメン」(→レビュー)の面影を感じる内容でしたが、いやこちらも遜色なく面白いですよ。あちらはキャラ数の増加による、物語の肥大化に苦しんでいるようにも思えるのですが、もし短期間で決着が付けられたなら、こういう終わり方になったのかな、と。西形まい先生の次回作にも注目。面白かったです!
■購入する→Amazon
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オレを
支えてくれる人がいる
オレを認めてくれる人がいる
■2巻発売。完結しました。
1巻発売の時点で連載は終了していたので、2巻完結はすでに織り込み済み。果たしてどんなかけ足で終了するのかと思いきや、「やるべきことは全部やった!」という感じの、実に爽やかで清々しい終わり方でした。窮屈さは一切なし。いやあ、面白かったです。
2巻での1番の見所は、主人公・九条の初恋の相手である、戸田さんの登場でしょうか。小3のとき、まだメガネで根暗だった清澄少年は、自分に優しく話しかけてくれた戸田さんに恋をします。そしてクラスメイトにそそのかされ、クラスメイトたちの前で告白するも「ハァ?キモイんだよ。あんたと話してやったのなんて、ボランティアだっつーの」とこっぴどくフラレてしまいます。このことがきっかけとなり、清澄はイイ男になることを決意するのですが、そのトラウマを植え付けた張本人が、とびきりの美人になって彼の前に再び登場。なぜか男に関してブランド志向になっている戸田さんは、人気ナンバーワンの清澄に目をつけ、つき合うように要求します(過去の写真をネタに)。戸田さんがこうなってしまったのには、ちゃんとした理由がアリ、それもまた好印象。まさかこんな形で新キャラが登場するとは思っていなかったので、この展開には驚かされました。話運びというか、話の作り方が上手いな、という。まぁイケメン会をはじめ、相変わらず小悪党が多いですけど(笑)とはいえコメディなので、こういった小悪党を用意して成敗するってのも、ひとつ水戸黄門的なパターンとして楽しめるので、ありっちゃありな気もします。

1話目の回想シーンに登場した戸田さんが、まさかの再登場。
2巻完結ですから、深くまで物語を描くことはせず、ほどほどのラインでやるべきことをしっかりとやりつくしたという印象。それ故に、アランさんとの恋路は思った程進展しませんでしたが、それはそれでウブな二人らしくて良かったですね。妹のアレンちゃんも可愛かった。どのキャラも、愛すべき魅力をもっていました。もう少し続けば、鷺野の過去なんかも明らかになって、面白かった気もしますけど、まぁそうなるとまた面倒なのか。やっぱり最後まで「オトメン」(→レビュー)の面影を感じる内容でしたが、いやこちらも遜色なく面白いですよ。あちらはキャラ数の増加による、物語の肥大化に苦しんでいるようにも思えるのですが、もし短期間で決着が付けられたなら、こういう終わり方になったのかな、と。西形まい先生の次回作にも注目。面白かったです!
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