にざかな「B.B.joker」
「覗いてみなよ！
こんな綺麗なとぐろめったに…」
「ヘビかウンコか二者択一じゃない…!!」
■こんな装丁ですが４コマのギャグマンガです。ネタ担当のにざ（男性）と、絵担当のかな（女性）によるユニット漫画家。ネタは、吉田戦車や相原コージといった漫画家の流れを汲んだ、不条理・ブラック・シュールといった系統。当然下ネタもあります。それを少女マンガど真ん中の絵柄で送るのですが、そのミスマッチがまた新鮮に感じられて良し。正直「少女誌でこれはOKなのか？」というようなネタも幾つかあるのですが、絵柄がうまくオブラートとして機能している模様。
４コマまんがですのでどこから読んでも大丈夫なようにはできていますが、シリーズ物のネタが充実しているので巻数を重ねる楽しみもあります。男でも読める少女漫画ってのはこういうものをいうのでしょうね。
個人的には孤独な一人暮らし女性の日常を描く「グリーンハイツ202」と、巻を重ねるごとにウンコネタに傾倒していく「安藤」が好きですね。両方少女誌向けのネタじゃないだろ、と。それを何喰わぬ顔で掲載してしまうにざかなさん、素敵です。
【オトコ向け度：☆☆☆☆☆】
→やはり男性がネタを考えているというのは大きい。少女マンガ的な絵柄も、そのミスマッチさが逆に新鮮さと笑いを生み出す装置に。まさに男性向けだと思います。
【私的お薦め度：☆☆☆☆ 】
→全編４コマではなく、ちょいちょい４コマ以外のギャグマンガを交えてくるのですが、その分量が異様に多いときがあります。それがちょっと残念かな。それも面白いんですが、あくまで読みたいのは４コマであって。
作品DATA
■著者：にざかな にざ(一條マサヒデ)公式サイト→「手抜き道」
■出版社：白泉社
■レーベル：JETS COMICS
■掲載誌：LaLa(1997年８月号～2002年11月号)，LaLaDX(1998年１月10日号～2002年５月号)
■全５巻
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