作品紹介はこちら→*新作レビュー* 中嶋ゆか「わらってヒミコさん」
中嶋ゆか「わらってヒミコさん」(2)
たった一度の失敗なんかで
恋は壊れたりしないのよ
1か月後か10日後か
明日にだって何かが変わるかもしれないわ
あきらめないかぎりね
■2巻発売です。
2年に進級しても、同じクラスになった4人。そして相変わらず、悠を一途に想い続けるヒミコさんに、なんとライバル出現する!1年生の相田風香ちゃん。ヒミコさんとは正反対の、女子力高めなカワイイぶりっこ!入学早々悠の所属する陸上部のマネージャーになり、もうアタックを開始する彼女を見て、ヒミコさんも負けじと競り合うけれど…!?
購入しようか迷っていたのですが、ちゅちゅ休刊の知らせを聞いて思わず購入。恐怖の無表情少女・ヒミコさんと、爽やかだけど超絶鈍感な少年・悠との、やきもき初恋物語。2巻になっても、相変わらずヒミコさんの想いは悠に伝わりません。
2巻の最大の目玉は、なんといってもライバルの出現でしょう。悠に恋い焦がれ続け、彼に会いたい一心で同じ高校、そして同じ部活に入った相田さん。地味で無表情のヒミコさんとは正反対の、可愛らしくてそれを自分でも自覚しているぶりっ子です。そんな彼女の出現に焦ったヒミコさんも、負けじとアタックを開始しますが、なかなか上手くいきません。しかし一方の相田さんも、悠の鈍感っぷりに手を焼くという始末。この恋の一番の壁は、ライバルでもなんでもなく、悠くん自身だということが浮き彫りになります。

あっという間にキャラを確立。この作品て何気に良キャラ揃いですよね。
1巻のレビューのときに、「君に届け」(→レビュー)をちゅちゅにフィットさせたような作品と言いましたが、「君に届け」に照らし合わせるならば、相田さんはくるみちゃんになりますね。恋愛スキル高めで、多くの男子から支持を得ている、愛され上手なぶりっ子。ええ、もちろん好きですよ。だって素晴らしいじゃないですか、手に入れたいものを、こんなに真剣に手に入れようとする、その姿勢が。しかし哀しきかな、この手の子は、絶対に相手してもらえないんですよね(笑)焦りという感情からヒロインの背中を押すという役割を果たすだけで、言ってみればかなりの損な役回りといえます。いうなれば、女子版のかませ犬。彼女に春は訪れるのでしょうか…しかと見届けてあげたあいと思います。
この作品で一番人気なのは誰なのでしょうか?悠は意外と上位じゃないんじゃないかって気がするのですよ。やっぱり彼は鈍感すぎる。そこが魅力でもあるのですが、2巻ではそれが苛立ちに変わるようなラインにまできてしまいました。ヒロインのヒミコさんですら「少し腹が立ちます…」なんて思う始末。描き方によっては「なんなだよコイツ!」となってしまってもおかしくないと思うのですが、それをさりげに食い止めているのが、幼なじみである深司。彼が悠の行動・性質についてしっかりフォローを入れてくれるから、「ああ、なるほど」と納得できる。面倒くさがりながらも、しっかりヒミコさんの恋を応援し、時に悠を支え、さらにはライバル誤認させて焦らせることも出来る彼、本当にMVPを上げたいぐらいの活躍です。これだけ大車輪の活躍を見せている彼ですが、2巻では気になる変化が…

顔を赤らめつつの、あたまポンポン。この真意は…?
うーむ、これは悠のライバルになってしまっということでしょうか。しかし彼自身はヒミコさんの恋を応援するということを決意してしまっていますし、なんとも悩ましいところ。あんな態度をとっていますが、なまじ敏感なぶん人一倍他人想いな彼は、どこまでも自分の気持ちは押しとどめてしまう傾向が強そう。果たして3巻以降、どんな展開が?
中嶋先生はちゅちゅ作家陣のなかでも数少ない、ちゅちゅ生え抜きの先生なんですよね。連載誌が休刊と言うことで、今後どこで描くのか非常に気になります。行き先としては少コミかちゃおが濃厚だと思うですが、どちらもフィットしなそうというのが正直な印象。というか、ヒミコさんの連載はどうなるの?
■購入する→Amazon
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bk1

たった一度の失敗なんかで
恋は壊れたりしないのよ
1か月後か10日後か
明日にだって何かが変わるかもしれないわ
あきらめないかぎりね
■2巻発売です。
2年に進級しても、同じクラスになった4人。そして相変わらず、悠を一途に想い続けるヒミコさんに、なんとライバル出現する!1年生の相田風香ちゃん。ヒミコさんとは正反対の、女子力高めなカワイイぶりっこ!入学早々悠の所属する陸上部のマネージャーになり、もうアタックを開始する彼女を見て、ヒミコさんも負けじと競り合うけれど…!?
購入しようか迷っていたのですが、ちゅちゅ休刊の知らせを聞いて思わず購入。恐怖の無表情少女・ヒミコさんと、爽やかだけど超絶鈍感な少年・悠との、やきもき初恋物語。2巻になっても、相変わらずヒミコさんの想いは悠に伝わりません。
2巻の最大の目玉は、なんといってもライバルの出現でしょう。悠に恋い焦がれ続け、彼に会いたい一心で同じ高校、そして同じ部活に入った相田さん。地味で無表情のヒミコさんとは正反対の、可愛らしくてそれを自分でも自覚しているぶりっ子です。そんな彼女の出現に焦ったヒミコさんも、負けじとアタックを開始しますが、なかなか上手くいきません。しかし一方の相田さんも、悠の鈍感っぷりに手を焼くという始末。この恋の一番の壁は、ライバルでもなんでもなく、悠くん自身だということが浮き彫りになります。

あっという間にキャラを確立。この作品て何気に良キャラ揃いですよね。
1巻のレビューのときに、「君に届け」(→レビュー)をちゅちゅにフィットさせたような作品と言いましたが、「君に届け」に照らし合わせるならば、相田さんはくるみちゃんになりますね。恋愛スキル高めで、多くの男子から支持を得ている、愛され上手なぶりっ子。ええ、もちろん好きですよ。だって素晴らしいじゃないですか、手に入れたいものを、こんなに真剣に手に入れようとする、その姿勢が。しかし哀しきかな、この手の子は、絶対に相手してもらえないんですよね(笑)焦りという感情からヒロインの背中を押すという役割を果たすだけで、言ってみればかなりの損な役回りといえます。いうなれば、女子版のかませ犬。彼女に春は訪れるのでしょうか…しかと見届けてあげたあいと思います。
この作品で一番人気なのは誰なのでしょうか?悠は意外と上位じゃないんじゃないかって気がするのですよ。やっぱり彼は鈍感すぎる。そこが魅力でもあるのですが、2巻ではそれが苛立ちに変わるようなラインにまできてしまいました。ヒロインのヒミコさんですら「少し腹が立ちます…」なんて思う始末。描き方によっては「なんなだよコイツ!」となってしまってもおかしくないと思うのですが、それをさりげに食い止めているのが、幼なじみである深司。彼が悠の行動・性質についてしっかりフォローを入れてくれるから、「ああ、なるほど」と納得できる。面倒くさがりながらも、しっかりヒミコさんの恋を応援し、時に悠を支え、さらにはライバル誤認させて焦らせることも出来る彼、本当にMVPを上げたいぐらいの活躍です。これだけ大車輪の活躍を見せている彼ですが、2巻では気になる変化が…

顔を赤らめつつの、あたまポンポン。この真意は…?
うーむ、これは悠のライバルになってしまっということでしょうか。しかし彼自身はヒミコさんの恋を応援するということを決意してしまっていますし、なんとも悩ましいところ。あんな態度をとっていますが、なまじ敏感なぶん人一倍他人想いな彼は、どこまでも自分の気持ちは押しとどめてしまう傾向が強そう。果たして3巻以降、どんな展開が?
中嶋先生はちゅちゅ作家陣のなかでも数少ない、ちゅちゅ生え抜きの先生なんですよね。連載誌が休刊と言うことで、今後どこで描くのか非常に気になります。行き先としては少コミかちゃおが濃厚だと思うですが、どちらもフィットしなそうというのが正直な印象。というか、ヒミコさんの連載はどうなるの?
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