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2009.02.05
シュガー☆ファミリー萩尾彬「シュガー☆ファミリー」


初めまして
お兄ちゃん♥
って呼んでね♥



■本日5巻発売です。
ヒロインの夕夏は高校一年生。10年前に母を亡くし、それ以来父とふたりで暮らしてきたが、その父が再婚することに。ダメな父親には似つかわしくない、しっかり者のお相手で喜んだのも束の間、その息子・帝一を見て夕夏は愕然とする。「妹」というものに果てしなく夢を膨らませる超ドシスコン男だったのだ。しかも帝一は、夕夏の高校の教師。その妹への溺愛っぷりは学校でもとどまることを知らず…夕夏はうんざり。しかも、両親は籍を入れる前に懸賞で当たった海外旅行の真っ最中。戸籍の上では兄ではない帝一と、ひとつ屋根の下ふたり暮らし。しかも超のつくシスコンを相手に…。夕夏の明日はどっちだ!?

 同居ものラブ(?)コメディ。父親の再婚相手の連れ子が、「妹」に夢見る超ドシスコンで、その兄の行動に、クール(ツンデレの気アリ)なヒロインが辟易するというお話。ただ単なる義兄妹が甘々に過ごすコメディというワケではありません。再婚したふたりは海外旅行で当面帰予定はナシ。しかも籍を入れる前に旅立ったので、戸籍の上ではまだ他人(ただ両家とも名字が佐藤なので、学校では本当の兄妹として振る舞う)。恐らく、ゆくゆくはラブ展開に持ってくのでしょう。とはいえ現時点でコレといった決定打はなく、せっかちな自分としては「早くくっつけんしゃい!」なんて思ったりもですが、このお話は多分、くっつくまでをどれだけ楽しめるかってのが重要なんでしょうね。
 
 話も白泉社らしい思い切った展開が多く、全体的に明るめになっています。シチュエーションよりもキャラ重視だからなのかな、くっつきそうでくっつかないみたいな「じらし」要素は薄め。愛らしいお兄ちゃん・帝一を存分に楽しみましょう!という感じです。


【オトコ向け度:☆☆   】
→女性は帝一を愛でるのでしょうか。ならば男性は夕夏を愛でようじゃないか。クールでツンデレ気味な女の子が好きな方はどうぞ。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→いくつか起こるイベントはあくまで、お互いの魅力を再確認みたいな内容。それを楽しめるかどうかがポイントだと思います。明るく読みやすいですが、個人的にはもう少し進展させるなり、あからさまにじらすなりして欲しいっす。


作品DATA
■著者:萩尾彬 作者ブログ→「低俗な姫君
■出版社:白泉社
■レーベル:花とゆめCOMICS
■掲載誌:LaLa DX(平成17年11月号~連載中)
■既刊5巻

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かくかくしかじか
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かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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