このエントリーをはてなブックマークに追加
Tag [4コマ] 2009.11.09
07173307.jpgおーはしるい「ふーare you!」(1)


右も左もわからない育児…「専門書を買ってみよう!」→放置
いろんな人に話を聞く→混乱する
   でわけのわからないまま日々をすごしていたら
なんだかすくすく育ってました



■3巻発売です。
 「…あれ?前の生理いつだったけ…?」結婚して10年…いつまでたってもできないので、子供はとっくに諦めていました。ところがどっこいできちゃったのです。子供ができた嬉しさと、子供を育てるという覚悟に戸惑いながらも、出産予定日は近づいてくる。そして生まれた、玉のような女の子・風香。両親が心配するほどにすくすく成長するふーちゃんと、家族たちの明るい毎日を、4コマであなたにお届けします!
 
 まんがタイムラブリーなどで「Welcome!つぼみ園」(→レビュー)を連載中のおーはしるい先生の、育児エッセイ4コマでございます。主人公は、結婚10年目にしてできた娘・ふーちゃん。このふーちゃん、どうにも大物というか、ドーンとしているというか…。鳴き声はとにかく大声で元気一杯。ミルクは標準以上に飲むし、よく眠る。気がつけば、ふくふくした大型幼児になっておりました。


ふーあーゆー
その貫禄ゆえに、ピンクを着ていても男の子に間違えられることしばしば。表紙とかね…。


 育児ものは安定して面白いですよね。「ママはテンパリスト」(→レビュー)みたいな勢いはありませんが、育児エッセイ漫画としてあるべき姿としては、こちらの方が正しいかと。さて、主人公はふーちゃんで、話も当然彼女を中心として回っていくわけですが、子供を持ったことを機に変化していく、周囲の方々の描写もまた面白いです。祖父祖母など、家族総出で育児に携わるというのは、笑いと共に安心感を与えてくれます。しかし旦那さん、「子供は特にいらない、そんなに好きじゃないし」という人だったのに、いざ子供ができると、子煩悩もいいとこの溺愛っぷりを発揮します。人間て面白いですね。やっぱり実際に子供が出来ると違うんだろうなぁ。
 
 またそれが功を奏したのか、最初に放った言葉は「ぱーぱ」。その後「ばーば」、飼い猫のポパイへ「ぽぺぁ」などと呼びかけるものの、肝心の「まーま」が出てこないという(笑)実際はどちらが先の場合が多いんでしょうね。作品内では上手いことネタにしてますが、実際は結構ショックだったんじゃないかと想像してみたり。


【男性へのガイド】
→女性ならではの育児あるあるも多少はあるものの、基本的には男女共に楽しめるような作品。ほのぼのしてます。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→これぞ標準的な育児エッセイ漫画。その分インパクトには欠けるものの、笑いのネタにする=子供の恥ずかしい部分を晒すということなので、このくらいの方が安心して読めるとも言えるかも。


作品DATA
■著者:おーはしるい
■出版社:芳文社
■レーベル:MANGA TIME COMICS
■掲載誌:まんがタイムファミリー(2005年5月号~)
■既刊3巻
■価格:各571円+税

■購入する→Amazonbk1

カテゴリ「まんがタイムファミリー」コメント (0)トラックバック(0)TOP▲
コメント


管理者にだけ表示を許可する

この記事にトラックバック
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
タグカテゴリ
月別アーカイブ
リンク
プロフィール

Author:いづき
20代男、Macユーザー。野球はヤクルト、NBAはマジックが好きです。

文章のご依頼など、大事なお話は下記メールアドレスへお願い致します。


■Twitter
@k_iduki

■Mail
k.iduki1791@gmail.com
※クリックでメール作成
RSSフィード
▽最新記事のRSSを購読

a_m.jpg
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Power Push
2012年オススメはコチラ→2012年オススメ作品集


かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。