
まだわかんないの!?
人から必要だっていわれるってうれしいコトでしょ!?
■鈴名乙姫は、東京のど真ん中のお寺に住む小学5年生。ある朝、お寺の庭に、泥だらけの男の子と犬が。不審に思い、恐る恐る声をかけるが、その男の子は犬を置いて立ち去ってしまう。仕方なく残された犬を飼うことにした乙姫だったが、後日、飼い主(?)の男の子に思わぬ形で再会する。なんと同じクラスに転入生としてやってきたのだ。しかも彼の正体は、今をときめく人気アイドル・桐谷優河。しかしこの男、大人をも理屈で打ち負かし、やりたい放題やる、とんでもなく根性悪な野郎だった!
新人さんの初KC。ちなみに、同じなかよしで「小川とゆかいな斎藤たち」(Amazon)
まっすぐで快活な乙姫が、擦れたところのある有名アイドル・優河と出会い、一緒に過ごすことで彼を矯正していき、やがてお互い惹かれていく、というコメディ。この構図、どっかで見たことあると思ったら、「こどものおもちゃ」ですね。あっちの場合はヒロイン(紗南)が芸能人で、男の子(秋人)が一般人でしたが、それが入れ替わっただけのような。少女漫画の芸能ものらしく、現実にはあり得ない設定がいくつかありますが、そんなことは気にしちゃいけない。少女たちに夢を与えるのが役目なのですから。
コメディタッチで、テンション高めにテンポよく話が進みます。ただ、明るいだけではなく、乙姫には過去に暗い家族事情が。そして優河のほうも現在進行形で家庭に問題を抱えています。その辺も「こどちゃ」を想起させる要因になってるのか。
あと話には全然関係ないんですが、乙姫の父がすごく「BLEACH」の一護に似てらっしゃる。これは狙ってるのか!?登場シーン少ないのに一番のお気に入りキャラになってしまった…。

【オトコ向け度:☆ 】
→少女漫画の芸能ものって男性には需要あるのだろうか?
【私的お薦め度:☆☆ 】
→作品の出来は悪くないですし、それが新人さんとあれば、十分合格点だと思います。単純に対象年齢の問題でこうしただけで、面白くないってわけではありませんので悪しからず。
作品DATA
■著者:瀬田ハルヒ
■出版社:講談社
■レーベル:講談社コミックスなかよし
■掲載誌:なかよし(2008年10月号~連載中)
■既刊1巻
■定価:400円+税
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