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Tag [オススメ] [名作ライブラリ] 2009.11.24
07171124.jpg高宮智「HEAVEN’S WILL」


髪をのばす
ドレスを着る
妹になる
世登くんの願いは死へむかっている



■小さい頃からお化けや幽霊などの、“鬼”と呼ばれる不思議な存在が視えてしまうことに悩んでいる美葛。ある日、鬼に追われてとっさに逃げ込んだ屋敷で、美葛は2人の少年に出会う。可愛らしい女の子のような風貌のお祓い師・世登。そして、世登に飼われている吸血鬼の篝。鬼が視えるという能力を買われ、美葛は2人と共にお祓いの仕事をするようになるが…!?

 高宮智先生のちゅちゅでの連載作になります。高宮先生の作品の中では、唯一英訳されている作品(→英訳されている少女漫画リスト)。お化けや幽霊といった“鬼”を視ることができるヒロイン・美葛が、とある青年2人と出会うことをきっかけにお祓いの仕事をするようになるというファンタジー作品です。“鬼”を視ることはできるものの、対処することができない未葛は、毎日お祓い師の世登にケーキを作るという約束で身を守ってもらうことを約束。やがて美葛が鬼をおびき出すのによいエサになると気づいた世登は、彼女をお祓いの仕事のメンバーとして加えるようになります。


heavens Will
こんな見ためですが、一人称はオレ。中身は完全な男の子。


 世登くんは男の子ですが、見ためは完全に女の子。表紙の左の子がそうですね。「どうしてそんな格好を?」と聞くと「似合うから!」と自信満々に答える彼ですが、実は彼が女の子の格好をしているのにはとある理由が。それはネタバレになるので明かせませんが、どちらかというと単調でわかりやすい作品が多いちゅちゅ作品の中にあって、かなり切ない要素を盛り込んだ物語となっています。それが尾をひいたのか、最後まで暗めな雰囲気で展開されるのですが、だからといってラストで焦って底抜けに明るい方向に持っていこうとはせず、そのままのトーンで最善のラストを選択。この展開は低年齢向けの少女漫画としてはどうだろうと思うものの、1巻完結でこういった形でまとめてきたってのは、個人的にはぜひとも評価したいところ。この作品が英訳される所以も、この辺にあるのではないのかという勝手な予測。作品としてはしっかりとまとまった仕上がりになっています。


【男性へのガイド】
→オタク向け感のあるファンタジー。こういうのは男女とかじゃない気がします。ただ萌えにハマるようなキャラはいるかと言われるとどうだろう。美葛よりは世登くんに人気が集まりそう。
【私的お薦め度:☆☆☆☆ 】
→やや盛り上がりには欠けるものの、キレイにまとめあげられているので読後感は良い。誰向けかと問われると難しいですが、少なくとも自分向けではあった、と。


■作者他作品レビュー
高宮智「ソラオト」
高宮智「わたしのおくすり」
高宮智「今宵音降る空の下」


作品DATA
■著者:高宮智
■出版社:小学館
■レーベル:ちゅちゅコミックス
■掲載誌:ちゅちゅ(2006年1月号~4月号)
■全1巻
■価格:390円+税

■購入する→Amazonbk1

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
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王国の子
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2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




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売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
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かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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