作品紹介はこちら→末次由紀「ちはやふる」
5巻レビュー→《気まぐれ続刊レビュー》末次由紀「ちはやふる」5巻
6巻レビュー→肉まんくんこと西田くんとは何なのか…《続刊レビュー》「ちはやふる」6巻
末次由紀「ちはやふる」(7)
先生おれは
A級になるより
逃げないやつになりたい……
■7巻発売です。
間近に迫った名人位・クイーン位挑戦者決定戦予選。それは、最高クラスのA級選手しか出場することのできない、特別な舞台。A級昇格を目指しB級で勝ち抜きを目指すも、あと一歩のところでそれを阻まれてきた太一は、千早と新に追いつきたい一心で、次に控えた吉野会大会に一人で参戦する。そしてそこで、なんと新に再会する。焦る気持ちに加え、さらに気持ちがかき乱される太一。そして、太一の応援に駆けつける千早。再び巡り会った3人の思いは…!?
「このマンガがすごい!2010」オンナ編1位を獲得、おめでとうございます。図ったように新刊刊行と、全ての流れがこの作品に向いているような気がしますね。これで一気に話題になり、アニメ化ドラマ化あるんじゃないですか?そして同時に気になってくるのが、連載の引き延ばし。人気連載になると、どうしても雑誌側としては引き延ばして売り上げに貢献して欲しいと思うもの。それはある意味看板作品の宿命でもあります。今回はそんなところから、この作品の着地点について少し考えてみたいと思います。要はラスボスは誰なんだって話です。
~着地点として考えられる、幾つかの選択肢~
①若宮詩暢とのクイーン戦
個人的にはこのパターンが一番濃厚だろうな、と考えています。というのも、1巻冒頭。物語の導入の部分で、クイーン戦を戦う千早の姿が描かれており、さらにその対戦相手に注目してみると、左手が覗いていることがわかります。

1巻冒頭、千早のクイーン戦での様子を描いた導入のシーン。対戦相手の利き手は左手。詩暢の利き手も左手。今さらながらそれに気づくとか…遅すぎですね、ごめんなさい。
当然ながら、これはサウスポーの詩暢である可能性が高い。というかほぼ確定事項でしょう。ここまでライバル臭させときながら、噛ませ犬でしたなんてことはまずあるまい。物語としても、冒頭の伏線をラストで回収するという形が一番理想的なのではないかな、と思います(形として美しい)。
②名人・周防久志との戦い
7巻にて登場した、名人・周防久志。登場の仕方といい、キャラ設定といい、とにかく「これからも物語に絡んでいきますよ!」という匂いがプンプンの彼ですが、果たしてこれからのストーリーの中でどういった役割を担っていくのでしょうか。
もし対戦相手として登場させたのであれば、恐らく彼が最後の壁になるはずです。名人戦は女性は出れないんですかね?だとしたらどこか別の場所にて戦うことになるわけですが、一体どこで?クイーン戦ではないことは確かなわけで。もしかしたら若宮詩暢との対戦の前に、一皮向けさせるために対戦相手として登場してくるかもしれませんが、とりあえずよくわからんのですよ、このキャラ。
他にも、千早ないし詩暢に大きなきっかけとなるアドバイスをするだけの役回りかもしれませんし、もしかしたら新の最後の相手になるかもしれないという(その姿を見て千早も奮起)。まだ男女セパレートされた上で進行していくのか明らかになっていない以上、どの可能性もあるわけですが…。
③新との恋愛的・友情的関係を絡めた勝負
もしかしたらラスボスは詩暢でもなく周防名人でもなく新かも、という。ゲーム性ではなく、もっと深いものを目指して描く。かるたで語るという展開ね。そもそも千早がかるたを始めたきっかけは、新であって、常に目標でありました。彼が発端となっている以上、千早がどんなに腕を上げてもその関係性が崩れることはありません。そんな彼を、最後は超えていく…なんて展開。別に勝たなくてもいいんだけど、シーンとしてはあってもいいはず。
~とりあえず役者は揃った?~
なんにせよ詩暢とのクイーン戦は恐らく確実にあるわけで、そこからどう展開させるのかが注目ということですね。少年誌のスポーツものやバトルもののように、能力値がインフレを起こして、いつのまにか超人漫画になってましたなんてことはまずなさそうなので、そこは安心。こうして着地点となる相手がほぼ出揃っているというのは、ありがたいことです。それにそうしたほうが、緊張感を保つ作用も少しぐらいはあるのかもしれません。
最後にひとつ。我らが詩暢サマについて…
夏なのにホットのお茶を愛飲する彼女が、
なぜアイスを食ってる時にお茶を用意してないんだ!
■購入する→Amazon
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5巻レビュー→《気まぐれ続刊レビュー》末次由紀「ちはやふる」5巻
6巻レビュー→肉まんくんこと西田くんとは何なのか…《続刊レビュー》「ちはやふる」6巻

先生おれは
A級になるより
逃げないやつになりたい……
■7巻発売です。
間近に迫った名人位・クイーン位挑戦者決定戦予選。それは、最高クラスのA級選手しか出場することのできない、特別な舞台。A級昇格を目指しB級で勝ち抜きを目指すも、あと一歩のところでそれを阻まれてきた太一は、千早と新に追いつきたい一心で、次に控えた吉野会大会に一人で参戦する。そしてそこで、なんと新に再会する。焦る気持ちに加え、さらに気持ちがかき乱される太一。そして、太一の応援に駆けつける千早。再び巡り会った3人の思いは…!?
「このマンガがすごい!2010」オンナ編1位を獲得、おめでとうございます。図ったように新刊刊行と、全ての流れがこの作品に向いているような気がしますね。これで一気に話題になり、アニメ化ドラマ化あるんじゃないですか?そして同時に気になってくるのが、連載の引き延ばし。人気連載になると、どうしても雑誌側としては引き延ばして売り上げに貢献して欲しいと思うもの。それはある意味看板作品の宿命でもあります。今回はそんなところから、この作品の着地点について少し考えてみたいと思います。要はラスボスは誰なんだって話です。
~着地点として考えられる、幾つかの選択肢~
①若宮詩暢とのクイーン戦
個人的にはこのパターンが一番濃厚だろうな、と考えています。というのも、1巻冒頭。物語の導入の部分で、クイーン戦を戦う千早の姿が描かれており、さらにその対戦相手に注目してみると、左手が覗いていることがわかります。

1巻冒頭、千早のクイーン戦での様子を描いた導入のシーン。対戦相手の利き手は左手。詩暢の利き手も左手。今さらながらそれに気づくとか…遅すぎですね、ごめんなさい。
当然ながら、これはサウスポーの詩暢である可能性が高い。というかほぼ確定事項でしょう。ここまでライバル臭させときながら、噛ませ犬でしたなんてことはまずあるまい。物語としても、冒頭の伏線をラストで回収するという形が一番理想的なのではないかな、と思います(形として美しい)。
②名人・周防久志との戦い
7巻にて登場した、名人・周防久志。登場の仕方といい、キャラ設定といい、とにかく「これからも物語に絡んでいきますよ!」という匂いがプンプンの彼ですが、果たしてこれからのストーリーの中でどういった役割を担っていくのでしょうか。
もし対戦相手として登場させたのであれば、恐らく彼が最後の壁になるはずです。名人戦は女性は出れないんですかね?だとしたらどこか別の場所にて戦うことになるわけですが、一体どこで?クイーン戦ではないことは確かなわけで。もしかしたら若宮詩暢との対戦の前に、一皮向けさせるために対戦相手として登場してくるかもしれませんが、とりあえずよくわからんのですよ、このキャラ。
他にも、千早ないし詩暢に大きなきっかけとなるアドバイスをするだけの役回りかもしれませんし、もしかしたら新の最後の相手になるかもしれないという(その姿を見て千早も奮起)。まだ男女セパレートされた上で進行していくのか明らかになっていない以上、どの可能性もあるわけですが…。
③新との恋愛的・友情的関係を絡めた勝負
もしかしたらラスボスは詩暢でもなく周防名人でもなく新かも、という。ゲーム性ではなく、もっと深いものを目指して描く。かるたで語るという展開ね。そもそも千早がかるたを始めたきっかけは、新であって、常に目標でありました。彼が発端となっている以上、千早がどんなに腕を上げてもその関係性が崩れることはありません。そんな彼を、最後は超えていく…なんて展開。別に勝たなくてもいいんだけど、シーンとしてはあってもいいはず。
~とりあえず役者は揃った?~
なんにせよ詩暢とのクイーン戦は恐らく確実にあるわけで、そこからどう展開させるのかが注目ということですね。少年誌のスポーツものやバトルもののように、能力値がインフレを起こして、いつのまにか超人漫画になってましたなんてことはまずなさそうなので、そこは安心。こうして着地点となる相手がほぼ出揃っているというのは、ありがたいことです。それにそうしたほうが、緊張感を保つ作用も少しぐらいはあるのかもしれません。
最後にひとつ。我らが詩暢サマについて…
夏なのにホットのお茶を愛飲する彼女が、
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