
そーよ!
一緒に住めばいーんだ
■画像は文庫版です。
ヒロイン・吉川菜緒は、中学3年生。両親が田舎に引っ越すことが決まったのだけど、卒業まであと少し、それに絶対に田舎には行きたくないとわがままを言って、ひとり残って一人暮らしをさせてもらうことになった。ひとり暮らしをする部屋も決まり、早速行ってみると、なぜか見知らぬ男の子の姿が。彼の話によると、彼もここで暮らすのだという。何かがおかしい。確認のため不動産屋に向かうが、既に逃げた後。仕方がないので大家さんに掛け合うと、一緒に住めばいいと提案される。最初は嫌がったふたりだったが、お互い同じ中学だということがわかり、素性は知れた。家賃をひとりで払うこともできないし、他に行くあてもない。ということで、結局一緒に住むことになる。全校女子の憧れ・上原久志とのドキドキの同居がスタート!!
りぼんで同居モノというと「ママレード・ボーイ」という名作がありますが、これはその後釜的存在の作品とでも言いましょうか。ずぼらでやや突っ走りがちな菜緒と、細身のイケメンながら大食漢で食べ物とお金にうるさい上原くんが、ひょんなことから同居を始めるというお話。一緒に生活していくうちに、徐々に距離が近くなっていき、やがてふたりは付き合うようになります。本編は付き合ってからですかね。家出同然で出てきた上原くんは、生活費一切を自ら稼がなくてはならないため、バイトに明け暮れる日々。そのため菜緒の扱いがぞんざいになりがち。一方菜緒は乙女志向が強く、上原くんと恋人っぽいことをしたい。その温度差から菜緒が突っ走り、トラブルが起きるというのが大体のパターン。
上原くんは確かにちょっと冷たい気もしますが、菜緒が彼女だと仕方ないのかもしれないですね。微妙だけど絶妙な組み合わせ。ナイスカップリングだと思います。見ていて微笑ましいというか。また、現在はCookieのほうで続編「グッドモーニング・キス」が連載中。ふたりが大学生になってからのお話が描かれていますが。大学生になっても相変わらずです。
【オトコ向け度:☆☆ 】
→男性が毛嫌いするような要素は皆無。だけど心を掴むような要素もナシといったところでしょうか。
【私的お薦め度:☆☆☆ 】
→りぼんのラブコメってこういう感じ。楽しいです。
作品DATA
■著者:高須賀由枝 作者サイト→「irochigai」
■出版社:集英社
■レーベル:りぼんマスコットコミックス
■掲載誌:りぼん(平成9年9月号~平成14年4月号)
■全11巻(文庫版は全6巻)
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