このエントリーをはてなブックマークに追加
--.--.--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリスポンサー広告||TOP▲
このエントリーをはてなブックマークに追加
Tag [続刊レビュー] 2010.01.09
作品紹介→あきづき空太「赤髪の白雪姫」
関連作品紹介→*新作レビュー* あきづき空太「青春攻略本」



赤髪の白雪姫あきづき空太「赤髪の白雪姫」(4)


それでも俺は
おまえとこの先共にありたい
そばにいてほしいと願っている



■「私は全力であの人をそんな目にあわせない」…鳥の力を試す考試の最中、失敗を目論むブレッカ子爵の妨害に遭ってしまった白雪は、塔の上から思いもかけない行動に移る。そんな白雪の行動を見た周囲の人間は、そしてそのことを知ったゼンは…!?王子と宮廷薬剤師。ゆっくりと、大切に絆を深めてきた二人。そしてついにゼンが白雪に告げる、その言葉とは?


~タイトルに今一度注目を~
 「赤髪の白雪姫」というタイトルは、物語の内容や設定を考えると実に不思議なタイトルだったりします。まずヒロインの白雪、彼女は世にも珍しい赤い髪をもって生まれてきたのですが、名付け親(両親か、はたまた良くしたとされる祖父母か)は赤髪とは全く関連のない、むしろアイデンティティになり得そうなそれを否定するかのような、“白雪”という名前を彼女につけます。この名前に込められた意味とは、一体なんなのでしょうか。4巻まで来ていますが、彼女の生い立ちに関しては未だ語られることがなく、謎に包まれたまま。これから明らかになってくるのかもしれませんが、ぜひともその辺の理由なども知りたいものですね。


※こっからちょっとネタバレ過剰気味になったので、セーブ。
読んだ人だけ続きをお読みになるとよいと思いますよ。
たぶん知らない人が読んでも何のこっちゃってなりそう。


~姫じゃないのに白雪姫~
 またタイトルに関してはそれだけではなく、もう一つ面白い点が。それは、彼女が“姫”などではなく、ごく普通の街娘であるということ。姫でないのに白雪姫とはこれいかに。考えたとき、見えてくる答えは一つ、王子であるゼンと結ばれること。未来を暗示させているのかはわかりませんが、なんともワクワクしてくるタイトルではありませんか。なんて4巻では、そんな未来へ大きく前進。3巻までのゆっくりとした歩みとは打って変わって、ハッキリと目に見える形で二人の関係に変化が訪れました。


白雪


 ゼンのキスからの告白。まさかこんなに早く訪れるとは。3巻まではかなりスローペースだったので、くっつくのはまだまだ先かな、なんて思っていたのですが、そうきますか。ええ、テンション上がりまくりでニヤニヤが止まりませんでしたとも。その答えを一旦保留にしたゼンは、後日改めて答えを聞くことに。その後の白雪の焦りっぷりがカワイイのなんの。こういう不幸でない困り方をしている様子を見るのって、本当に楽しいですよね。正直4巻は脳内で3回ぐらい~fin.~の文字が浮かびました。それくらい見所たっぷりというか、いい締め方をする話が多かったです。


~王子という肩書きを超えて~
 そういえば、ゼンの肩書きがひとつの大きなハードルとなりそうだったのですが、その辺は意外なほどアッサリでしたね。お互いそのことは充分に受け入れ、しっかりと消化されている、もしくはこれから真っ正面に向き合っていく覚悟ができているということなのでしょう。白雪曰く、ゼンが王子であることは「彼らしいこと」なのだそうで、「ゼン」と「王子」というふたつのユニットで考えることなく、自然とセットで捉えられていた所も大きいのかもしれません。それはお互いの出会いが、肩書きのない場所でもたらされたことが大きかったのかも。肩書きを明かさずに森で出会い、数日を過ごした彼らは、もうその時点で身を任せられるほどの信頼感で結ばれていました。白雪は、ゼンを王子でなくまず「ゼン」という一人の人間として見ることができたし、ゼンも白雪が自分のことを王子としてでなく、「ゼン」として信頼してくれていることを自覚出来るから、安心して対峙できる。ゼンを苦しめた人間関係におけるトラウマは、白雪とに限って言えば、出会いの時点である程度解消されていたのですよね。
 

 4巻ではその辺のゼンの過去も明らかになっておりますよー。5巻とかどうなるんでしょうね。個人的には白雪の過去が明らかになってくると嬉しいかな、と。とりあえず4巻は、この作品のハイライトに間違いなくなってたはずです。ここまで買い続けて(ってまだ4巻だけど),本当に良かったです!
 

■購入する→Amazonbk1

カテゴリ「LaLa DX」コメント (3)トラックバック(0)TOP▲
コメント

初めまして、海星と申します。私は女ですけど、いづきさんの書かれるレビューは男性視点というのが面白くて好きです(^ ^)
私もブログでマンガの感想を書いているのですが、うっすい感想しか書けないのでいづきさんの書かれる内容の濃いレビュー尊敬してます。

赤髪の白雪姫は思わぬ展開で面白かったですよね。
照れる白雪が可愛いのなんの。

それではこの辺で失礼しますね。
From: 海星 * 2010/01/11 00:30 * URL * [Edit] *  top↑
はじめまして、コメントありがとうございます。
自分のところはだらだらと読みにくい文章ばかりなので…そう言っていただけるとありがたいです。
海星さんのブログ、拝見致しました。
全然薄っぺらくなんかないじゃないですか!
私の守備範囲外の漫画も多く、非常に興味深く読ませていただきました。
折角ですのでリンクページのほうに、弊サイトのリンクを追加させていただきました。
よろしければご確認くださいませ。

4巻の白雪は、今までにないくらい様々な表情を見せてくれて、本当に素敵でした。
5巻以降、他にどんな表情を見せてくれるのか、今から楽しみです。

それでは、今後ともどうぞよろしく御願い致します。
From: いづき * 2010/01/11 12:57 * URL * [Edit] *  top↑
こんばんは。ブログを見てくださりありがとうございます。
温かいお言葉までくださり嬉しいです。

リンクの件もありがとうございました!
こちらからもリンク貼らせていただきました。
こちらこそ宜しくお願いしますね。
それでは!
From: 海星 * 2010/01/11 19:01 * URL * [Edit] *  top↑

管理者にだけ表示を許可する

この記事にトラックバック
検索フォーム
最新記事
カテゴリ
タグカテゴリ
月別アーカイブ
リンク
プロフィール

Author:いづき
20代男、Macユーザー。野球はヤクルト、NBAはマジックが好きです。

文章のご依頼など、大事なお話は下記メールアドレスへお願い致します。


■Twitter
@k_iduki

■Mail
k.iduki1791@gmail.com
※クリックでメール作成
RSSフィード
▽最新記事のRSSを購読

a_m.jpg
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

Power Push
2012年オススメはコチラ→2012年オススメ作品集


かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。