作品紹介→*新作レビュー*南波あつこ「隣のあたし」
2巻レビュー→近くにいる者が勝つという、シンプルな構図 《続刊レビュー》「隣のあたし」2巻
関連作品レビュー→南波あつこ「スプラウト」
南波あつこ「隣のあたし」(3)
…「応えて」とか言わないから…
せめて好きでいさして
■3巻発売です。
大好きな京介の隣に結衣子がいる。早くも気持ちに決着を付けなければと苦しむ仁菜だけど、そう簡単に整理がつくわけではない。想いを断ち切れないままに、時は流れ、クラスマッチが近づく。ソフトボールに出ることになった仁菜は、野球部の京介に教えてもらいたい気持ちを抑え、京介の弟に指導を仰ぐが、結局京介も手伝ってくれることに。そしてますます想いは募る…。そんなとき、結衣子が元カレと会っている現場を目撃して…
~仁菜の成長~
気がつけば3巻です。早いなぁ、そして話は進んでるのか進んでいないのか。異様に読みやすいので、毎回読み直しをするのですが、やっぱこのスムーズに読める感じは好きだなぁなんて思ったわけですが、コスパを追求する人にとってはそれがネックになるのかも。なんてこといったら、講談社のコミックスは基本高いので、ハードルかなり上がりそうですが。ってのっけから内容に前々関係のない話が…ということで「隣のあたし」3巻です。1巻ではだいぶ子供っぽかったヒロイン・仁菜でしたが、高校生になり、気がつけばだいぶ大人な感じに。感情に任せて…という部分は未だありますが、しっかりと考えた上で行動するようになり、だいぶ我慢が効くようになりました。これも一度振られ、さらに結衣子を目の前にしたことが大きいのでしょう。ヒロインが我慢を覚えると、ラブロマンスは俄然盛り上がってくるもの。特に南波先生の描く男の子はヘタレでやや我慢弱い感じの子が多いですから、ソッポ向かれると気になってついていってしまうという、抜群の相性でございます。
~京介…お前ってヤツは…~
なんて、今回の相手役・京介はいつにも増して優柔不断なヘタレ野郎でして…今回も罠にはまったかのように仁菜に気が行ってしまうのでございました。逃げられると追いかけたくなる性分なんですかね。結衣子のときも、仁菜のときも、向かってくるというよりは、弱って突き放している所を放っておけなくて追いかけてしまうみたいなシチュエーションだったように思います。「スプラウト」の草平は愛らしいヘタレでしたが、京介はもうちょっとしっかりしてください!と思ってしまったり。でもこの作品で一番しんどいのもまた彼なのかな、という気も。とはいえみんな自分で呼び込んだ大変さだと思いますけどね、だからこそそこで弱って欲しくないし、それをきちんと乗り越えて欲しい。ちゃんとしゃんと男だろっ!ってことで、京介には4巻以降挽回してもらいたいです。
■購入する→Amazon
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2巻レビュー→近くにいる者が勝つという、シンプルな構図 《続刊レビュー》「隣のあたし」2巻
関連作品レビュー→南波あつこ「スプラウト」

…「応えて」とか言わないから…
せめて好きでいさして
■3巻発売です。
大好きな京介の隣に結衣子がいる。早くも気持ちに決着を付けなければと苦しむ仁菜だけど、そう簡単に整理がつくわけではない。想いを断ち切れないままに、時は流れ、クラスマッチが近づく。ソフトボールに出ることになった仁菜は、野球部の京介に教えてもらいたい気持ちを抑え、京介の弟に指導を仰ぐが、結局京介も手伝ってくれることに。そしてますます想いは募る…。そんなとき、結衣子が元カレと会っている現場を目撃して…
~仁菜の成長~
気がつけば3巻です。早いなぁ、そして話は進んでるのか進んでいないのか。異様に読みやすいので、毎回読み直しをするのですが、やっぱこのスムーズに読める感じは好きだなぁなんて思ったわけですが、コスパを追求する人にとってはそれがネックになるのかも。なんてこといったら、講談社のコミックスは基本高いので、ハードルかなり上がりそうですが。ってのっけから内容に前々関係のない話が…ということで「隣のあたし」3巻です。1巻ではだいぶ子供っぽかったヒロイン・仁菜でしたが、高校生になり、気がつけばだいぶ大人な感じに。感情に任せて…という部分は未だありますが、しっかりと考えた上で行動するようになり、だいぶ我慢が効くようになりました。これも一度振られ、さらに結衣子を目の前にしたことが大きいのでしょう。ヒロインが我慢を覚えると、ラブロマンスは俄然盛り上がってくるもの。特に南波先生の描く男の子はヘタレでやや我慢弱い感じの子が多いですから、ソッポ向かれると気になってついていってしまうという、抜群の相性でございます。
~京介…お前ってヤツは…~
なんて、今回の相手役・京介はいつにも増して優柔不断なヘタレ野郎でして…今回も罠にはまったかのように仁菜に気が行ってしまうのでございました。逃げられると追いかけたくなる性分なんですかね。結衣子のときも、仁菜のときも、向かってくるというよりは、弱って突き放している所を放っておけなくて追いかけてしまうみたいなシチュエーションだったように思います。「スプラウト」の草平は愛らしいヘタレでしたが、京介はもうちょっとしっかりしてください!と思ってしまったり。でもこの作品で一番しんどいのもまた彼なのかな、という気も。とはいえみんな自分で呼び込んだ大変さだと思いますけどね、だからこそそこで弱って欲しくないし、それをきちんと乗り越えて欲しい。ちゃんとしゃんと男だろっ!ってことで、京介には4巻以降挽回してもらいたいです。
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