
いらない
ブーケもチャペルも
白いドレスも
欲しいのは
あの男だけ
■7巻発売。完結しました。
化粧品会社の広報部で働くヒロイン・未亜。ある日突然、恋人からプロポーズされるが、「仕事を辞めて」という言葉に一気に醒めてしまい、断るどころかそのまま別れを告げてしまう。しかし諦めの悪い元カレはそのままストーカー化。対処に困った未亜だったが、出会ったばかりのイケメン・海里に助けてもらう。その後、海里が副社長であること知り驚く未亜。しかも、広報部に異動してきて未亜に近づこうとしてきたり…。
やがて海里に惹かれていく未亜ですが、彼には結婚相手が。それでも諦めきれない未亜は、「愛人」になることを決意。とはいえこれはこれで純愛。好きになってはいけない相手なのに、どうしたって惹かれていく、そんな女性の心情をこれでもか、と描き出していきます。
恋愛にのめり込んでいく女性の姿と心を描いたストーリー。こんな題材ですが、昼ドラ的にドロドロにならず、あくまで21時・22時台のドラマ的な仕上がりになっているのは、北川みゆきさんだからこそなせる業なのかもしれません。笑いの要素を入れるのが上手いんだよね。また、このふたり以外にも、友人の恋愛話を展開させることで、飽きずに読むことが出来ます。プチコミの作品って、自分の中での評価が低くなりがちなんですが、この作品を基準に考えていたせいなのかもしれません。巧いですね、やっぱり。
しかし最後にああやって持っていくあたり、やっぱり少女マンガなんですね。これで正解なんでしょうが、あえてぶん投げるってのも見てみたかった気がします(笑)
【オトコ向け度:☆ 】
→プチコミの作品は…(以下略)
【私的お薦め度:☆☆☆ 】
→プチコミが目指さんとする物語像のひとつを、見事に体現している作品なんじゃないでしょうか?ただオススメするような作品ではなく、読みたい人が読むべきマンガだと思います。
作品DATA
■著者:北川みゆき
■出版社:小学館
■レーベル:プチコミフラワーコミックス
■掲載誌:プチコミック(2006年5月号~2009年1月号)
■全7巻
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