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2009.02.13
好きっていいなよ葉月かなえ「好きっていいなよ。」


16年間友達なし・彼氏なしのあたしが
こないだ
キスをした



■2巻発売です。
 橘めい、16歳。小学生のときに何かにつけて標的にされて以来、人を信用せず、友達なしで過ごしてきた。ある日、誤解から学校一のモテ男・黒沢大和に回し蹴りをしてケガをさせてしまうが、なぜか大和はめいのことを気に入ってしまう。それから、頻繁に友達認定されるものの、なかなか信用できない。そんな中、ストーカーに遭遇。とっさに助けを求めたのが大和だったのだが、ストーカーを追い払うために、なんとキスをされてしまう。それがきっかけで大和を意識するようになっためいだったが、どう振る舞って良いかわからずテンパり気味。そんなめいを見て大和は…!?
 
 閉鎖的な性格のヒロイン.めいと、学校一のモテ男・大和の異色カップルが繰り広げる恋物語。晴れて彼女になっためい。不器用ながらも、大和にひっぱられるようにして、段階を重ねながら恋人としてのステップを踏んでいきます。葉月先生はエロ系のお話も描いてるからなのか、物理的な接触から感じられる心情を描写するのがすごく上手いです。
 
 段階を踏んでいくのが早い感じがして、多少の違和感を覚えたのですが、最近の高校生の恋愛なんてこんなモノなのかもしれませんね。ただ、ケータイ小説的に、「純愛!」「運命!」と押し付けがましくしてこないところは好印象。
 そういや妹の通ってた高校は、話聞いてるとこんな感じだったのかもしれん。いわゆる進学校ではない高校が舞台で、ノリもそんな感じ。その分ハッチャけていて楽しんですが、このノリが合わない人もいるんだろうなぁ。


【オトコ向け度:☆☆   】
→性別もそうですが、それ以上に通っていた高校の空気感が影響してきそう。
【私的お薦め度:☆☆☆  】
→オススメでないのは、単純に、自分のリソースとのギャップから来るもの。作品自体はよく出来ていると思います。


作品DATA
■著者:葉月かなえ 作者ブログ→「BALANCE!
■出版社:講談社
■レーベル:KCデザート
■掲載誌:デザート(平成20年4月号~連載中)
■既刊2巻

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かくかくしかじか
東村アキコ「かくかくしかじか」(1)
レビュー
東村アキコ先生が贈る、美大受験期の自伝漫画。東村アキコ作品らしい勢いの良さだけでなく、急転してのシリアスな締めなど、一冊に笑いと感動が詰め込まれた贅沢な作品。




王国の子
びっけ「王国の子」(1)
レビュー
稀代のストーリーテラー・びっけ先生が描く“影武者”もの。王位継承権を持つ王女の影武者に、町の芝居小屋で役者をしていた少年が選ばれるというストーリー。良く練られた背景を説明するために、1巻まるまる使うような、重みと読み応えのある一作。




シリウスと繭
小森羊仔「シリウスと繭」(1)
レビュー
2012年で一番の掘り出し物。独特の絵柄で描き出すのは、どこにでもあるような高校生の恋愛模様。けれどもそんなありふれた感情を、ゆっくりと丁寧に描くことで、なんともいえない味わい深さが生まれています。出会いから仲良くなる過程、そして恋を自覚し、葛藤する様子まで、その全てが瑞々しさに溢れていて、なんとも愛おしい。




トーチソング・エコロジー
いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」(1)
レビュー
売れない役者が、役者仲間を亡くしたと思ったら、お次は隣に高校の同級生が越してきて、さらには何やら自分にしか見えない子どもの姿が見えるように…。どこかゆるさのある不思議なテイストのお話なのですが、いくえみ作品で実績のある「ある者の死と、残された者の感情」を描き出す類いの作品ということで、この先きっと面白くなってくることでしょう。




BEARBEAR
池ジュン子「BEAR BEAR」(1)
レビュー
高校生には到底見えないロリっ子ヒロインが好きになったのは、遊園地のクマの着ぐるみ。着ぐるみの中身は同じ学校の子で、結局付き合うことになるものの、その後も変わらず相手はクマの被り物をしているという、シュールな光景が繰り広げられます。なんとも奇妙な相手役、かつなんともかわいらしいヒロインの、初々しいやりとりに終始ニヤニヤ。




かみのすまうところ。
有永イネ「かみのすまうところ。」(1)
レビュー
期待の若手作家・有永イネ先生の初オリジナル連載作は、宮大工の世界をファンタジックに、そしてファンシーに描いた青春ストーリー。宮大工という伝統ある重厚な世界を、美少女な神様をはじめ、これでもかとポップに描き出します。かといってシリアスさがないわけではなく、コミカルとシリアスが丁度良いバランスで推移。まだ1巻のみですが、これから先の展開を大きく期待させてくれる作品です。
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