作品紹介→藤沢志月「キミのとなりで青春中。」
3巻レビュー→ベツコミを知るならこの作品がうってつけだと思います《続刊レビュー》「キミのとなりで青春中。」3巻
藤沢志月「キミのとなりで青春中。」(4)
慶太といられる幸せが
誰かの悲しみの上に成り立っているなら
なおさらあたしは
自信を持って慶太のとなりにいなくては
■4巻発売です。
幼なじみの慶太と恋人同士になってから、次々と恋のライバルが現れ、そのたびに自信をなくしていた美羽。けれど、いつも変わらず自分のことを想ってくれる慶太に、強い心の絆を感じていた。そんなある日、慶太と七瀬が体育館裏で抱き合っている場面を目撃してしまい、大ショック。果たして事の真相は?ますます目が離せない、幼なじみの青春恋愛模様、待望の最新刊です。
~あんまり3巻の内容覚えてなかった…~
そういえばつき合ってライバルが現れてたんでしたね。結構忘れていることが多いので、続刊読む際は少なくとも前巻から読むようにしているんですが、これに関しては3巻の内容がすっぽり抜けてました。いい意味で記憶に残らないというか、「いい感じ」という感覚だけを残してスッと抜けていくのだとしたら、なかなかありがたい作品なんじゃなかろうか、と思ったり。なんて前置きが長くなりましたが、4巻のレビューです。
~派手なストーリー展開より、丁寧な心情描写~
今回のスポットライトは3つでしょうか。まずはライバルの七瀬が、実は仲間だったこと。ドキドキの慶太の誕生日。そしてまさかのアレックスの兄登場。どれもこれもバランスがいいじゃないか!キャラもの→恋人同士のイベント→キャラものという構成で、同じ味が続いて胃もたれすることがありません。前作のレビューの際に、この作品は非常にベツコミライクで読みやすいとご紹介したのですが、ベツコミライクっていうかホントに教科書(んなもんないけど)通り描いているんじゃないかっていうくらいに、ベタというかスタンダードな道筋を辿るんですよね。これオリジナルの良さを、ポイントで挙げるとなると難しいのですが、それでもやっぱり面白い。こういった極端なことが出来ないレーベルは、逆にとことん丁寧に描いていくことに、一日の長があるのかもしれませんね。
~慶太の過去は未だ明らかにならず~
さて、4巻においての焦点は、慶太の隠された過去がいよいよ露呈するかというとことにあったのですが、結局4巻も不発で終わりました。ここまで何もないと、いよいよ忘れちゃったのか?という不安がよぎったりするものなのですが、結構頻繁に伏線のように匂いはさせているわけで、忘れているってことはまずなさそう。どうやら彼の家族に関する問題のようなのですが、同じではないものの、環境的に似たような問題を抱えるアレックスとマイケルが、一つの発端になってくれればな、と。
~5巻ではそろそろ進展を…~
幼なじみでこれ以上近い関係がいない中、今さらアレックスを越えるような、距離的にも魅力的にも美羽に太刀打ちできる存在ってのはそうそう出てくることはないでしょうし、そうなると二人の障壁になってくるのは自ずとお互いの中に抱えるものであるので。手繫ぎだハグだデートだキスだお泊まりだと、順調にステップアップしてきた後、いよいよ初体験か!?となった途端にどちらかに問題が発生しててんやわんやするってのはこのレーベルのお得意パターンですから、この作品がそれ踏襲しないわけなかろう(決めつけが過ぎる)5巻ではやっとこさ発動→くらい展開のまま6巻へという感じじゃないでしょうか。それを越えてしまえばいよいよ二人を阻むものもなくなりそうですし、いよいよクライマックス…なんて青写真を勝手に描いているのですが、果たしてどこまで実現するのやら。どちらにせよ読んでいてとっても気楽で、自分の好きな雰囲気のままに展開されるので、いつも続きが楽しみでございます。
■購入する→Amazon
/
bk1
3巻レビュー→ベツコミを知るならこの作品がうってつけだと思います《続刊レビュー》「キミのとなりで青春中。」3巻

慶太といられる幸せが
誰かの悲しみの上に成り立っているなら
なおさらあたしは
自信を持って慶太のとなりにいなくては
■4巻発売です。
幼なじみの慶太と恋人同士になってから、次々と恋のライバルが現れ、そのたびに自信をなくしていた美羽。けれど、いつも変わらず自分のことを想ってくれる慶太に、強い心の絆を感じていた。そんなある日、慶太と七瀬が体育館裏で抱き合っている場面を目撃してしまい、大ショック。果たして事の真相は?ますます目が離せない、幼なじみの青春恋愛模様、待望の最新刊です。
~あんまり3巻の内容覚えてなかった…~
そういえばつき合ってライバルが現れてたんでしたね。結構忘れていることが多いので、続刊読む際は少なくとも前巻から読むようにしているんですが、これに関しては3巻の内容がすっぽり抜けてました。いい意味で記憶に残らないというか、「いい感じ」という感覚だけを残してスッと抜けていくのだとしたら、なかなかありがたい作品なんじゃなかろうか、と思ったり。なんて前置きが長くなりましたが、4巻のレビューです。
~派手なストーリー展開より、丁寧な心情描写~
今回のスポットライトは3つでしょうか。まずはライバルの七瀬が、実は仲間だったこと。ドキドキの慶太の誕生日。そしてまさかのアレックスの兄登場。どれもこれもバランスがいいじゃないか!キャラもの→恋人同士のイベント→キャラものという構成で、同じ味が続いて胃もたれすることがありません。前作のレビューの際に、この作品は非常にベツコミライクで読みやすいとご紹介したのですが、ベツコミライクっていうかホントに教科書(んなもんないけど)通り描いているんじゃないかっていうくらいに、ベタというかスタンダードな道筋を辿るんですよね。これオリジナルの良さを、ポイントで挙げるとなると難しいのですが、それでもやっぱり面白い。こういった極端なことが出来ないレーベルは、逆にとことん丁寧に描いていくことに、一日の長があるのかもしれませんね。
~慶太の過去は未だ明らかにならず~
さて、4巻においての焦点は、慶太の隠された過去がいよいよ露呈するかというとことにあったのですが、結局4巻も不発で終わりました。ここまで何もないと、いよいよ忘れちゃったのか?という不安がよぎったりするものなのですが、結構頻繁に伏線のように匂いはさせているわけで、忘れているってことはまずなさそう。どうやら彼の家族に関する問題のようなのですが、同じではないものの、環境的に似たような問題を抱えるアレックスとマイケルが、一つの発端になってくれればな、と。
~5巻ではそろそろ進展を…~
幼なじみでこれ以上近い関係がいない中、今さらアレックスを越えるような、距離的にも魅力的にも美羽に太刀打ちできる存在ってのはそうそう出てくることはないでしょうし、そうなると二人の障壁になってくるのは自ずとお互いの中に抱えるものであるので。手繫ぎだハグだデートだキスだお泊まりだと、順調にステップアップしてきた後、いよいよ初体験か!?となった途端にどちらかに問題が発生しててんやわんやするってのはこのレーベルのお得意パターンですから、この作品がそれ踏襲しないわけなかろう(決めつけが過ぎる)5巻ではやっとこさ発動→くらい展開のまま6巻へという感じじゃないでしょうか。それを越えてしまえばいよいよ二人を阻むものもなくなりそうですし、いよいよクライマックス…なんて青写真を勝手に描いているのですが、果たしてどこまで実現するのやら。どちらにせよ読んでいてとっても気楽で、自分の好きな雰囲気のままに展開されるので、いつも続きが楽しみでございます。
■購入する→Amazon